AppleのDAWソフトLogic Proには、フレキシブルにエンベロープの形を作れるソフトシンセ「Alchemy」が内蔵されてます。
このエンベロープ機能、Multi-Staged Envelope Generator (MSEG) を使えば、アナログ・ハンドクラップの音を作れるので、その作り方の解説をしたいと思います。
Alchemyでアナログ・ハンドクラップの音を作る方法
まずはAlchemyを起動。Alchemyには初期設定的なプリセットがないかと思うので、鍵盤を押すとオシレータAだけが鳴るような設定を作ります。
オシレータにホワイトノイズをアサイン
続いて、オシレータAにホワイトノイズをアサインします。
オシレータAを選択したら、右上のVAを選択しOSCILLATORをオフ。NOISEをONにして「White」に。つまみは画像のように設定。Tuneについては後でお好みのピッチにすると良いです。
なお、ホワイトノイズをデフォルトでステレオだと思うので、モノラルにしたい場合は、下の画像のようにしてください。
これで鍵盤を押すとホワイトノイズの音が出るようになりました。
エンベロープ(MSEG)の設定
今度はエンベロープを設定します。MSEG(1)を選択して、下の画像のような形を作ります。
頭の細かい3つの山でハンドクラップの人数感を作り、最後の減衰でクラップ音のリリースを加えるイメージです。この音をゆっくり言葉で表現すると「パパパパーーーーーン」って感じ。
細かい山の長さは1つ0.01s以下で、かなり短くします。実際音を鳴らしながら長さを調整してください。少しカーブをつけた方が頭の音の強さが出ます。
リリースの長さについては0.20s前後が良いかと思います。少しカーブを付けると良いかも。
で、このエンベロープをノイズオシレータのボリュームにアサイン。つまみをcontrolキーを押しながらクリックします。
次に、MODULATIONの設定でDepthを右いっぱいに回します。
これでクラップっぽい音がとりあえず鳴ると思います。音はかなり細いですが・・・。
フィルターで音作り
で、次にフィルターで削って音作りをします。下の画像のように設定してみました。
フィルタータイプはバンドパスで、BP 6dB Edgyが良い感じになりました。
Cutoffは1400Hz、Resは30%。ここはお好みの音になるように設定。Driveは最大の方が音が前に出て来ます。
これでとりあえずクラップの音はできました!!
別エンベロープCutoffなどをほんの少し動かすのもアリかと思いますが、もっと作り込みたい人は色々いじってみると良いかも。
コンプとEQで仕上げ
で、最後に仕上げとしてコンプとEQをかけます。
これは完全にお好みで調整してください。別にAlchemy内蔵のエフェクトでなくても大丈夫です。
こうして完成した音がこちら!
アナログ・ハンドクラップはあらゆる音源に入ってますが、自由にいじれるAlchemyのクラップ音も、選択肢としてプリセットに登録しておくと役に立つかも?
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Mitchie M のコメント:
クラップはUltrabeatよりAlchemyの方が上手く作れます!
【著者:Mitchie M @_MitchieM】
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