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VOCALOID

Piapro Studio NTのVSQインポート機能を検証してみた

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先日、ついに初音ミクNTがリリースとなりました!

ソフト音源 「HATSUNE MIKU NT(初音ミク NT)」 | SONICWIRE
もっと使いやすく、多彩な表現と、綺麗な歌声で。音楽づくりの全てが揃った、初音ミクの決定版。

 
ミクNTはVOCALOIDではなくなり、付属のPiapro Studio NTで動作するようになってます。

自分はこれまでずっとVOCALOID4 Editorを使っていたのですが、これからはPiapro Studio NTも使うことになりそうです。

で、早速初音ミクNTを使ってみたのですが、声が今まで以上に自然で扱いやすくなった印象です!特に低域の声がVOCALOIDより綺麗に出るようになったので、これまでより1,2音下げてメロディーを作っても大丈夫そうなのは大きいですね。

しかしながら、初音ミクNTが完全な状態でリリースされなかったこともあり、Piapro Studio NTも不具合が多く、音符や歌詞の打ち込みに関してはVOCALOID4 Editorを使った方が速いかな?という感じ。

なので自分的には、基本的な打ち込みはVOCALOID4 Editorで行って、Piapro Studio NTでそのVSQXを読み込んで鳴らし最終調整というのが良いという結論に至りました。

そこで、Piapro Studio NTのVSQX読み込みが、どのようになっているのか検証してみたので、そのメモ的な感じでこの記事に書いておきたいと思います。

Piapro Studio NTでのVOCALOIDシーケンスファイルの読み込み

Piapro Studio NTでは、VOCALOIDシーケンスファイル(VSQおよびVSQX)の読み込みの設定を「Piapro Studioの設定」>「詳細」から行うことができます。

Piapro Studio NT VSQX

ここでノート変換についていくつか項目があり、インポートに関して設定できるのですが、具体的にどのように変換されるかはマニュアルには書いてありませんでした・・・。そこで以下に自分の検証記録書いておきたいと思います。

Velocity を変換する

これはVOCALOIDシーケンスファイルのVelocityを、Piapro Studio NTのConsonant Rateに変換してくれます。

細かく見てみると、Velocity=64 で Consonant Rate=100%、Velocity=127 で Consonant Rate=51%、Velocity=0 で Consonant Rate=150%という感じに変換されます。

Dynamics を変換する

これはそのままVOCALOIDシーケンスファイルのDynamicsを、Piapro Studio NTのDynamicsに変換してくれます。

ただ、VOCALOID EditorのDynamicsは値を下げると音が丸くなったのに対し、Piapro Studio NTのDynamicsは音量だけが変わる仕様になってるので、覚えておくと良いかも。

Gender Factor を変換する

これはGender FactorをPiapro Studio NTのSuper Formant Shifterに変換してくれるのかと思いましたが、違いました!

実はPiapro Studio NTは、VOCALOID Editorと同じようにGender Factorを備えているようで、そのままこのエフェクトがNTでもかかります。

だた、NT内でGender Factorはいじれないのですね。初音ミクNTとそれ以前のライブラリでは声質が違うし、声質はSuper Formant Shifterで調整した方が良いような気がします。

Breathiness を変換する

自分はVOCALOID EditorでBreathinessは使ってなかったので、これは省略させてもらいます。

けど、Piapro Studio NTのBreathinessは結構使える音になってたので、今後活用していきたいですね!

その他

最後に、VSQインポートでVOCALOID EditorのピッチデータがPiapro Studio NTでどう読み込まれるのか調べてみました。

すると、VOCALOID EditorのPitch Bend Sensitivityも含めたピッチデータが、Piapro Studio NTに読み込まれることが分かりました。

例えば、Pitch Bend Sensitivityの値が4で、Pitch Bendの値が112だったら半音3つ分だけ音が上がりますが、それがPiapro Studio NTにも反映されます。このようにピッチ変化をNTでも再現してくれるのはありがたいですね。

 
ちなみに、Piapro Studio NTではMIDIファイル(SMF)も読み込めますが、その際はMIDIのピッチベンドデータも読み込まれます。ただこの場合はベンドレンジは2に固定された数値が反映されるので気をつけてください。

なお、VOCALOID EditorではMIDIファイルのエクスプレッション(コントロールナンバー11)も読み込んで、それをDynamicsに変換してくれましたが、Piapro Studio NTで読み込まれるのはノートデータとピッチベンドデータのみのようです。

最後に

ちなみに、VOCALOID Editorで母音分割したノートは、Piapro Studio NTにインポートすると「-」に変換されてしまいます。けどPiapro Studio NTでは母音分割はあまり重要ではなく、分割するとかえって悪くなってしまう場合があるので、再生してみて気になった部分だけ母音分割するのが良いと思います。

あと、これはバグなのか分からないのですが、 Piapro Studio NTでは今まで音素記号が「¥」だったのが「\」に変わってます。なので子音と母音を分けて打ち込んでる場合「ふ (p¥ M)」が鳴らないのですね。VSQインポート時に修正(例えば「p\ M」に)が必要となります。

自分はMac環境でスタンドアローンのPiapro Studio NTを使ってるのですが、以上述べたことが参考になれば幸いです。

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Mitchie M のコメント:

 

初音ミクNTの今後のアップデートに期待!

 

【著者:Mitchie M @_MitchieM

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