先日、東京都八王子市にある八王子城山(はちおうじしろやま:標高446m)にハイキングしてきました!八王子城山は別名で深沢山との呼ばれてる山です。
そしてこのハイキングの見所はといえば、日本百名城の一つ「八王子城」の城跡です!
実際に行ってみたところ、規模は結構大きかったですね。城跡としては東京都最大ではないでしょうか?
戦国時代の北条氏の名城の遺構が見れて、山歩きも楽しめる山行だったので、そのレポートを書いて行きたいと思います。
ハイキングのコースと地図
まず、今回のハイキングのルートと地図はこちら。
西東京バスの「霊園前・八王子城入口」バス停からスタートして、山頂に八王子城本丸跡のある城山に登ります。その後は今回のピーク富士見台を経て、小仏関跡のある「駒木野」バス停まで歩いて終了というコースです。
コースの参考にした本は、山渓社の「東京都の山」。
この本はルートや所要時間が詳細に書いてあるので、登山計画を立てる手間が省け重宝してます。今回は大方この本に載ってるコースに基づいて歩きますが、多少コースを外れて、城跡を見学しました。
「東京都の山」に掲載されている登山データは、以下のような感じです。
- 技術度:★☆☆☆☆
- 体力度:★☆☆☆☆
- 参考コースタイム:3時間15分
- コースの距離:6.7km
で、実際自分が歩いてみたところ、コースタイムは3時間28分、歩行距離は9.96kmでした。八王子城山以降はアップダウンが続くので、思ってた以上に体力を使いましたね・・・。
八王子城山ハイキング・レポート
ということで、早朝にJR高尾駅に到着。
この時期は暑いでの朝からの行動です。
八王子城跡へのアクセス方法
スタート地点の「霊園前・八王子城入口」バス停へは、駅北口の1番乗り場からバスが出てます。
「霊○」という系統のバスに乗れば大丈夫です。乗車時間は6分くらいですかね。
ちなみに、土日祝日は八王子城山まで直接行くバスが出てるので、それに乗った方が楽でしょう。
で、スタート地点の「霊園前・八王子城入口」バス停に着きました。
ではGPSをオンにしてハイキングスタート!
ハイキング開始。八王子城跡へ
バス停からすぐの交差点を左折して、八王子城跡までひたすら真っ直ぐ歩きます。
で、コースから少し外れるのですが、この先の途中に北条氏照のお墓があるそうなので、道標に従って行ってみることに。
しばらく歩くと橋があって、その先に木段があるので登って行きます。
すると「北条氏照及び家臣の墓」に到着。
早朝ということもあり静かな独特の雰囲気。自分は歴史には疎いのですが、北条氏照は戦国時代から安土桃山時代にかけての武将だそうです。
メインコースからそれほど離れた場所ではないので、寄ってみると良いでしょう。
そしてコースに戻ってそのまま歩いて行くと、八王子城跡の入口に到着。
この近くに立体模型があったので写真を貼っておきます。
八王子城跡の見所は主に2つに別れていて、八王子神社や本丸跡がある山の上と、その下の御主殿跡に別れてるのですね。
せっかく来たので、ハイキングコースから外れて、まずは御主殿跡を見てから山に登りたいと思います。
御主殿跡
御主殿跡へは、城跡入り口から沢の方へ少しだけ降りて行きます。
で、上の写真の橋を渡ると「大手門跡」があり、そのまま御主殿へ渡るための「古道」を歩くと、「曳橋(ひきはし)」に到着。
この橋、結構大きいです!実は老朽化により2016年に建て替えられて、現在2代目とのこと。曳橋は八王子城跡のシンボルとも言える橋だと思います。その先には見事な石垣が見えますね。では橋を渡って御主殿跡へ。
門手前の石段。石が大きくて迫力あります!
そして御主殿入口の「冠木門」に到着。では門をくぐります。
するとかなり大きい広場が。
ここが御主殿跡のようです。特に建物が残ってるわけではないですが、庭園跡が復元されつつあります。
解説版がいくつか立ってるので、それを読めば当時のここの状況がわかります。
この後、山に登って本丸跡にも行きましたが、どちらかというとこの御主殿の方が見応えありましたね。なので、ぜひ登山前にこちらに寄ってみることをオススメしたいです。
そして曳橋の下を流れる沢の少し上流には「御主殿の滝」がありました。
それほど大きくないですが、この下にも小さな滝があり二段落ち構造です。やはり東京都もここまで来ると水が綺麗ですね。
では城跡入口に戻って、今度は山に登ります!
八王子城山に登山
そして登山口に到着しました。
城跡として整備されているととはいえ、ここから先は普通の登山道です。ちゃんとした装備で登るようにしてください。
少し進むと左手に新道、右手に旧道の分岐があります。
新道の方が道が広く歩きやすいそうなのでそちらへ。
で、しばらく歩くと鳥居があります。
その先に何人か人が見えますが、ここはバードウォッチングの名所なのだそうです。早朝から高そうな望遠レンズを持った人たちが、カメラを構えてました。
そして登山道はというと、露岩したゴツゴツした箇所もあり、意外と登り甲斐がありますね。
くれぐれもスニーカーで登ったりしないよう注意です。
そのまま登り続け、途中にある金子三郎右衛門家重が守備してた場所「金子丸」を通過。そして「柵門跡」に到着。
この少し先に展望スポットがあり、そこからの眺めはこんな感じ。
ガスってます・・・。けど視界が良ければ遠くまで見えそう。今回のハイキングでは眺めの良い場所は少ないで、ここでじっくり見ておきましょう。
そして山頂直前にある八王子神社に到着しました。
神社は小宮曲輪と松木曲輪に挟まれた広場にあります。下の写真が松木曲輪。
写真の奥からは高尾山方面は望めますが、木が視界を塞いであまり眺めは良くなかったです。
で、山頂と本丸跡は八王子神社から少しだけ登った場所にあります。こちらがその本丸跡。
標高446m。こじんまりした広場に石碑と祠がありました。
では最後に「詰の城」に行きますが、ここから先は道が細くなるので要注意です。本丸跡からも少し離れた場所にあります。
で、下の写真が到着した「詰の城」。
右の石には「八王子城天守閣跡」と書いてありましたが、ここはそれほど広い場所ではありませんね・・・。
今回の最高地点「富士見台」へ
次に今回の最高地点の「富士見台」を目指します。「詰の城」の下にある八王子城最大の堀切の脇道に入って行きます。
ここからは小さなアップダウンが地味に体力を奪って行く・・・。
そしてなんとか富士見台に到着。
分岐の先にはベンチがあります。「富士見台」といっても富士山が見える展望はありませんでした・・・。
上の写真の奥に標識が立ってますが、富士見台は標高528mです。
下山。駒木野バス停へ
では「駒木野バス停」を目指して下山します。
途中ロープ場もあるので注意。今回軽トレッキングシューズで来たのですが、そこそこ本格的な登山道です。これは普通の登山シューズで来ればよかったなと後悔・・・。
下山とはいえ、登る場所も少しあります。下の写真は木の根の張った登り箇所。
途中には笹が深い場所もあり。
帰ってからわかったのですが、このあたりは熊笹山という名前らしいです。
途中に道標があります。「駒木野バス停・高尾駅方面」へ行きましょう。
お地蔵さんが祀られている地蔵峰を通過すると、
中央高速のすぐ横に出るのですが、そこの露岩地帯は急な下り坂です。
ロープはありますが、滑らないように注意。そこを降りると、高速の陸橋のすぐ下に出ます。
そして陸橋をくぐり少し歩くと住宅地に出ました。
で、少し歩いて「小仏関」のある公園に到着!
ここに「駒木野」バス停があります。けど平日は運行本数が少ないですね・・・。
まぁ高尾駅まで歩ける距離なので、GPSはここで終了にして、駅まで歩きました。
あと、この駒木野バス停近くに「高尾駒木野庭園」という日本庭園がありました。
今回は入らなかったですが、調べて見たら結構見応えありそう。余裕があったら寄ってみるのも良いかも。
ということでハイキング終了!
感想とまとめ
八王子城山は山の上より、下にある御主殿跡の方が見応えあります。
あと、このコースの山の中は結構侮れない登山道なので、しっかりした装備で臨みましょう。
Mitchie M の最後に一言:
八王子城山は高尾山の影に隠れがちですが、意外と登り甲斐のある山でした。
【著者:Mitchie M @_MitchieM】
▼ 周辺のこんな山にも登ってます。
コメント
Mitchieさんこんばんは
日本史なんてただひたすら丸暗記で乗りきったまみりんです!
が、この深沢山に於いて起きた八王子城未完の落城はなんともドラマチックで黒板五郎さん風に『まだ建ててる途中でしょうが~』って言ってみたくて仕方ありませんw
って冗談はさておき、思った以上に交通の便が良いのでいずれ訪ねてみようと思います。
おお!詳しいのですね!!それなら観光に来れば結構楽しめるかも知れません。いつか是非!(^^)
「八王子城山(はちおうじしろやま:標高446m)にハイキングしてきました!八王子城山は別名で深沢山との呼ばれてる山です」との記述がありますが、グーグルマップでも、別の場所になっておりますし、「心源院尾根上なのですが戦国時代には花籠三峰の見張台の1つであったようです 八王子城精密ルートマップより深沢山342mです」との記述もあります。本当はどうなのでしょうか。
調べたら確かにそうですね!グーグルマップは投稿の間違えの可能性も考えられますが、城精密ルートマップにも書いてあるとなると、どちらが本当か分かりませんね・・・(汗)