私が愛用してるオーケストラ音源の「Vienna Symphonic Library」。
先ほど記譜してて、シロフォンとグロッケンシュピールの音がオクターブ低くなってる事に気づいたので、その事について書きたいと思います。
シロフォンを検証
まずシロフォンですが、Vienna Instrumentsのキー配置はこのようになってます。
実物の楽器でも低いファの音、F4(国際式準拠)から3オクターブというのが一般的です。
そしてVienna Instrumentsの鍵盤表記もそれと同じ国際式になってるのですが、すでにシロフォンの音域の一番下がF3となってますね・・・。
ここでVSLのシロフォンの一番低いラの音、A3の音を鳴らしてみます。国際式ではA4が440Hzなので、もしキー配置が正しければ、220Hzが基音の音が鳴るはずです。
鳴らすとこのような周波数分布になります。
あれ、基音(一番低いピーク)が440Hzになってる・・・。
つまり、Vienna Symphonic Libraryのシロフォンは1オクターブ低いところにキー配置されてることになるのですね。
これは今まで使ってて気づかなかったなあ・・・(汗)
ちなみに、シロフォンは記譜の際は1オクターブ低く書くので、VSLのキー配置は記譜音と同じということになります。
グロッケンシュピールを検証
次にグロッケンシュピールを見てみます。Vienna Instrumentsのキー配置はこんな感じ。
一番下のラの音はA4なので、鳴らせば基音が440Hzの音が出るはずです。
そして実際に鳴らすとこうなりました。
あれ、880Hzあたりが基音になってますね・・・。
ということで、これもキー配置がオクターブ低いことがわかりました。
ちなみにグロッケンの記譜は、実音より2オクターブ低く書くことになってます。
DAWでの対応
このようなことから、VSLのシロフォンとグロッケンの音をDAWで打ち込んだ場合、ピアノロールなどのノートがオクターブ下に表示されることになります。
なので、もしノートの位置を正確に表示したい場合、VSLのトラックのMIDIトランスポーズをオクターブ下げることで解決できます。Logic Proだとこんな感じです。
特に他の音源の音との相対的な音程に注意したり、楽譜に記す際は重要になってきます。
まあシロフォンとグロッケンは比較的音程感の乏しい楽器なので、聴感上問題になることはあまりないですが、このことを覚えておくと良いかもしれません。
Mitchie M のコメント:
VSLの他の楽器のキー配置は今のところ問題ない感じです
【著者:Mitchie M @_MitchieM】
▼ 関連商品
▼ その他のVSL関連の記事
コメント