PR
DAW

Vienna Instrumentsのスロットクロスフェード機能活用法

記事内に広告が含まれています。

自分が愛用してるオーケストラ音源の「VIENNA SYMPHONIC LIBRARY」(通称 VSL)。

▶︎ VIENNA SYMPHONIC LIBRARY | SONICWIRE

そのプレイバック・ソフトウェアの「Vienna Instruments」には、スロット・クロスフェード機能という2つの音色を混ぜる機能があるのですが、普段自分がその機能をどのように活用してるかを紹介したいと思います。

まず簡単に述べると、大半の楽器には以下の3つのスロット・クロスフェードを設定してます。

  • サスティン(sus)音色に、スフォルツァンド(sfz)音色
  • スフォルツァンド(sfz)音色に、スタッカート(sta)音色
  • レガート(pLog)音色やポルタメント(pPo)音色に、サスティン(sus)音色

以下にそれぞれを詳しく解説していきます。

サスティン音色に、スフォルツァンド音色

サスティン(sus)音色に、スフォルツァンド(sfz)音色のスロット・クロスフェードを設定する理由としては、sus音色のアタックの弱さをsfz音色で補強することにあります。

Vienna Instruments スロットクロスフェード

打ち込む際は、コントロールチェンジを使って、音の頭部分にsfz音色が混ざる感じにします。

Vienna Instruments スロットクロスフェード

これでsus音色のアタックを強くすることができます。

スフォルツァンド(sfz)音色に、スタッカート(sta)音色

これについては、今度はスフォルツァンド(sfz)音色のアタックを、スタッカート(sta)音色で補強するために使用してます。

Vienna Instruments スロットクロスフェード

sfz音色自体アタックは強いので、ポップスのような音圧が高いオケの中で重宝します。けど音域によってアタックのばらつきが多いのですよね。そこでsta音色をスロット・クロスフェードで混ぜることにより、アタックが綺麗になり音が揃います。

スクリーンショット 2018 08 06 21 30 34

レガート音色やポルタメント音色に、サスティン音色   

これは、レガート(pLog)やポルタメント(pPo)などの音色のサスティン音を、sus音色で安定させるために用いてます。

Vienna Instruments スロットクロスフェード

VSLではサスティン音はやはりsus音色が綺麗鳴ってる印象です。それに比べレガートやポルタメント音色、はサスティンがややこもった音になってる場合があるのですよね。

そういう時にスロット・クロスフェードを使ってサスティン部分だけをsus音色にすると、安定したサスティンの音色が出るようになります。

Vienna Instruments スロットクロスフェード

ただ、音価の短い音符では使用しづらい場合もあるので注意してください。

最後に以上3つのビフォーアフター音源を貼っておきます。ラフですがすみません(汗)

 
Mitchie M のコメント:

 

弦楽器、管楽器ともに、このスロットクロスフェード設定はよく使います。

 

【著者:Mitchie M @_MitchieM】

 ▼ その他のVSL関連記事

「初音ミクシンフォニー2017」告知動画の「未来序曲」で使用した音源を紹介
一昨日投稿し、お陰様で5万再生を超えた「初音ミクシンフォニー2017」の告知動画。この中で流れる「未来序曲」の制作で使用した音源を紹介したいと思います。さすがにコンサート前にフルオーケストラで録音するわけにはいかないので、これは打ち込み音源...
VIENNA INSTRUMENTSのベロシティクロスフェードで音色を作る
オーケストラ音源『Vienna Special Edition』は、フルライブラリに比べ音源の容量が少ないので、同じ楽器の同じ音程の音でも、ベロシティによって大きく音が変わってしまいます。 例えば、クラリネットのサスティンの音をC3で鳴らし...
VSLはSTANDARDライブラリを購入するとEXTENDEDライブラリが一緒にインスコされる
先月、VIENNA SYMPHONIC LIBRARY(VSL)の「CHAMBER STRINGS 1」を導入しました。 Vienna Symphonic Library   VIENNA SYMPHONIC LIBRARYは、基本的な奏法...
口笛をソフト音源化したVienna Whistlerの音がリアルすぎ!
自分の楽曲で口笛の音が欲しい場合は、今までは自分で吹いて録音してました。けど今作ってる曲で、どうしてもビブラートをかけた口笛の音が必要だったのですが、自分で吹くとビブラートがかけられないという・・・orzということで、口笛を音源の音源を探す...
VIENNA INSTRUMENTS PRO 2を導入。エンベロープ・タイムストレッチ機能が便利!
愛用しているオーケストラ音源『VIENNA INSTRUMENTS』。先日、そのシリーズ専用の高機能プレイバックエンジン『VIENNA INSTRUMENTS PRO 2』(以下 PRO 2)を導入してみました。ソフトウェア音源 「VIEN...

コメント

タイトルとURLをコピーしました