PR
DAW

Ultrabeatで外部音源の音にアタックを加える方法

記事内に広告が含まれています。

音にアタックをつける手段としてはコンプレッサーを使う方法が有名です。けどこれは音量検出のため、どうしても精度に限界があります。

そこで最近僕がよくやってる、Logic ProのUltrabeatで外部音源の音にアタックを加える方法を紹介したいと思います。

Ultrabeatでアタックを加えるには

簡単に説明すると、使用するUltrabeat以外の音源の音を、Ultrabeatにサイドチェーン入力しアタック音のみを作ります。これをノート・オンでトリガーし、音源の原音と混ぜてアタックを出します。

例として自分の曲の『Believe In Yourself』のベース音でやってみます。実際に曲中でもこの方法でアタックを付けてます。使用した音源はArturiaのProphet V2。

で、アタックをつける前の原音はこちら。

 
このままでも悪くなかったのですが、オケに混ぜたらアタックが不明瞭になったので、Ultrabeatで付け足しました。

Ultrabeatの設定

まず「サイドチェーン」から、アタックを付けたい音源のトラックを選択(ここでは例としてAudioInst 1)。

次に、どのスロットでも構わないので(ここではノートB2のスロットを使用)、OSC1のみONにして「side chain」を選択。

エンベロープは何番でも良いですが、ここでは2番を選択し、ツマミは上の画像のような感じにします。

で、Env2を下の画像のような形にします。

41msとかなり短く、鍵盤を押すとアタックのみが鳴るようにします。

で、実際鳴らしてみたところ、低音が強すぎたので、filterに送ってHPでローを削ることに。

これでUltrabeatの設定は完了。

打ち込み方法

次に実際に鳴らすのに使うシーケンスを打ち込みます。元のベーストラックのシーケンスはこんな感じです。

これをそのままUltrabeatのトリガーのノートとして使用します。

シーケンスのリージョンをUltrabeatのトラックにコピーし、このノートを全てB2にします。

この際トランスフォーマーで、全てのノートのピッチを同一に変換すると楽です。

すると、こんな感じの2つのトラックが出来上がって完成。

出来上がりを聴いてみる

では、この2つのトラックを一緒に鳴らしてアタックを付けた音を聴いてみます。こうなりました!

 
頭に「パツッ」って感じのアタックが加わりましたが、結構地味な変化かもしれないので、もう一度元の音源を貼っておきます。(^^;) 聴き比べてみてください。

 
いかがでしょうか?個人的にはオケに埋もれないアタックが付けられました。こうして聴いてみると、原音のほうが少し大人しく聴こえるのではないでしょうか。

注意点としては、Ultrabeatのトラックに挿すEQはLinear Phase EQを使うと、位相が崩れないで綺麗に原音と混ざります。

 
もちろんこの技はベース以外にも使えるので、何かの参考になれば幸いです。

関連商品

『Believe In Yourself』はMitchie Mfeat. 初音ミクの2ndアルバム『バーチャル・ポップスター』に収録されてます。

▼ 初回生産限定盤

▼ 通常盤

▼ アナログ盤(LPレコード)

 

Mitchie M のコメント:

 

ノートトリガーなので、指定の音のみにアタックを加えることも可能です!

 

【著者:Mitchie M @_MitchieM

コメント