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Ultrabeatで外部音源の音にアタックを加える方法

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音にアタックをつける手段としてはコンプレッサーを使う方法が有名です。けどこれは音量検出のため、どうしても精度に限界があります。

そこで最近僕がよくやってる、Logic ProのUltrabeatで外部音源の音にアタックを加える方法を紹介したいと思います。

Ultrabeatでアタックを加えるには

簡単に説明すると、使用するUltrabeat以外の音源の音を、Ultrabeatにサイドチェーン入力しアタック音のみを作ります。これをノート・オンでトリガーし、音源の原音と混ぜてアタックを出します。

例として自分の曲の『Believe In Yourself』のベース音でやってみます。実際に曲中でもこの方法でアタックを付けてます。使用した音源はArturiaのProphet V2。

SShot 2020 01 20 21 27 04

で、アタックをつける前の原音はこちら。

 
このままでも悪くなかったのですが、オケに混ぜたらアタックが不明瞭になったので、Ultrabeatで付け足しました。

Ultrabeatの設定

まず「サイドチェーン」から、アタックを付けたい音源のトラックを選択(ここでは例としてAudioInst 1)。

ultrabeat サイドチェーン

次に、どのスロットでも構わないので(ここではノートB2のスロットを使用)、OSC1のみONにして「side chain」を選択。

SShot 2020 01 20 21 16 50

エンベロープは何番でも良いですが、ここでは2番を選択し、ツマミは上の画像のような感じにします。

で、Env2を下の画像のような形にします。

ultrabeat

41msとかなり短く、鍵盤を押すとアタックのみが鳴るようにします。

で、実際鳴らしてみたところ、低音が強すぎたので、filterに送ってHPでローを削ることに。

SShot 2020 01 20 21 17 25

これでUltrabeatの設定は完了。

ultrabeat

打ち込み方法

次に実際に鳴らすのに使うシーケンスを打ち込みます。元のベーストラックのシーケンスはこんな感じです。

logic pro

これをそのままUltrabeatのトリガーのノートとして使用します。

シーケンスのリージョンをUltrabeatのトラックにコピーし、このノートを全てB2にします。

logic pro

この際トランスフォーマーで、全てのノートのピッチを同一に変換すると楽です。

logic pro トランスフォーマー

すると、こんな感じの2つのトラックが出来上がって完成。

logic pro ultrabeat

出来上がりを聴いてみる

では、この2つのトラックを一緒に鳴らしてアタックを付けた音を聴いてみます。こうなりました!

 
頭に「パツッ」って感じのアタックが加わりましたが、結構地味な変化かもしれないので、もう一度元の音源を貼っておきます。(^^;) 聴き比べてみてください。

 
いかがでしょうか?個人的にはオケに埋もれないアタックが付けられました。こうして聴いてみると、原音のほうが少し大人しく聴こえるのではないでしょうか。

注意点としては、Ultrabeatのトラックに挿すEQはLinear Phase EQを使うと、位相が崩れないで綺麗に原音と混ざります。

 
もちろんこの技はベース以外にも使えるので、何かの参考になれば幸いです。

関連商品

『Believe In Yourself』はMitchie Mfeat. 初音ミクの2ndアルバム『バーチャル・ポップスター』に収録されてます。

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Mitchie M のコメント:

 

ノートトリガーなので、指定の音のみにアタックを加えることも可能です!

 

【著者:Mitchie M @_MitchieM

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