以前、iZotopeのマスタリング用プラグイン、「Ozone 7」の記事を書きました。
その時はマキシマイザーの使用感を簡単に紹介させてもらったのですが、今回はOzone 7に付属してる「Stereo Imager」について書きたいと思います。
Stereo Imagerの概要
「Stereo Imager」はその名の通り、音源のステレオイメージをコントロールするプラグインです。GUIはこんな感じ。
最大4つのバンドのステレオイメージを、独立してコントロールできます。
バンドのスプリット・ポイントは自由に設定可能。
また、ミスト状に表示されるアナライザーで、音像の広がりを視覚的に把握できます。
Stereo Imagerの使用例
「Stereo Imager」使い方は簡単で、「Stereo Width」パラメーターを上げれば、そのバンドの音が広がるというものです。
で、実際にマスタリングでどのバンドのパラメータをどれくらい上げれば良いかは、そのミックスや音楽のジャンルにもよるので、一概には言えません。
けど、最初に試す基本的な方針としては「低い音はあまり広げず、高い音に向かって音を広げていく」という考え方が良いかと思います。
例えば上の画像で、4つのバンドを、低域、中低域、中高域、高域と分けたとします。すると、
- 低域 :5
- 中低域:20
- 中高域:30
- 高域:10
くらいになってます。
高域については上げすぎると「シャカシャカ」した耳障りな音が目立遅すぎる場合もあるので、ここでは抑えめにしてますが、高い音に向かって音を広げて行くと、良い結果が得られる場合が多いです。
Stereo Imagerをどこに挿すか
あと「Stereo Imager」を挿す位置ですが、個人的にはコンプの後よりは、前に挿した方が聴こえが良いのでそうしてます。
これは個人の好みもあるので、コンプの前と後ろで聴き比べてみると良いかと思います。
最後に
こんな便利な「Stereo Imager」ですが、なるべくミックスの段階で音像はしっかり作っておく事が大事です。
特にミックスでちゃんと音を広げておかないと、最後にマキシマイザーで音量を上げるにしても限界があって、あまり音圧を稼げません。
なので「Stereo Imager」を使うのは最後の微調整くらいで考えておきましょう。
▶︎ iZotope ( アイゾトープ ) / Ozone 7 Advanced
▶︎ iZotope ( アイゾトープ ) / Ozone7
Mitchie M のコメント:
定位や音像作りついては色々な例があるので、あくまで参考までに。(^^;)
【著者:Mitchie M @_MitchieM】
コメント
お疲れ様です
音像、定位ってのは説明、表現が難しいですよね、グラフィックで表現されるのはありがたいですね
人によって感じ方がちがいますし、万人ウケするものは流行りとともに変わりますしプロは大変…
話はずれますが、mitchieさんの低域は私の耳に合っています
コンデンサを大容量にして沈みこみ?を増やしケーブルでタイトに補正して堪能してます
どうもありがとうございます!!実は低音について言ってもらえるのが一番嬉しかったりします(笑)
作曲とか作詞もたいへんですが、MIXもたいへんだし奥が深いですねぇ。
どんなにいい曲を作っても、MIXがヘタだと聴いてもらえませんもんねぇ(^_^;)
作詞、作曲、編曲、ミックスはどれも頭を使う部分が違うので、毎回勘を取り戻すのが大変です。(^^;)