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Logic Pro

1つのワンショット・ドラム・サンプルから強弱2種類の音を作る方法

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Ultrabeat hihat

自分はよくワンショットのドラム・サンプル音を使ってビートを組みます。けどワンショットのサンプルって、基本的に1種類だけで、強弱をつけた2種類以上の音が用意されてることってあまりないのですよね。

そこでLogic Pro内蔵のUltrabeatを使って、1つのワンショット・ドラム・サンプルから、強弱2種類の音を作る方法を紹介したいと思います。

ハイハットの8ビートの例

まず最初に、例としてハイハットの8ビートをベタ打ちします。

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鳴らすと、こんな感じです。

 
変化がなく平べったい音ですね。こういう機械的なビートが合う場合もありますが、やはり強弱があった方がビート感が出ます。

そこで、ベロシティを変えて強弱を付けてる人もいるかと。こんな感じで。

logic pro

音を聴いてみましょう。

 
一応音量で強弱は付けてあるものの、音自体があまり変わってないので、まだ均一感も残ります。

しかもこの場合、音作りのためにコンプをかけてしまうと音量がそろってしまって、ベロシティで変化を付けた意味があまりなくなるのですね(笑)

強弱2種類の音を作る

そこで、Ultrabeatで強弱2つの音をノートに分けて、それぞれをエディットして音作りします。

まずは弱い音から。作り方としてはこんな感じです。

  • エンベロープを調整
  • ピッチを少し下げる
  • レンジを狭める

では、上から順に進めます。エンベロープを短くしてみましょう。今回は下の画像のようにDecayを150msecにしました。

ultrabeat

これは元のサンプルの音より短くなれば良いかと。あとはオケとの混ざり具合などによって聴こえ方が変わってくるの、耳で聴いて長さを調節してください。

さらに、アタックを10msecくらい遅くして、微妙に音の弱い感じを表現してみました。

 
次にピッチを下げて、少しだけ音質を変えます。今回は上の画像のように50cent下げましたが、25centから100centくらいで調整してみると良いでしょう。

で、最後にEQを使ってハイとローをカット。レンジを狭め、音の弱い感じを出します。

ultrabeat

ここも耳で聴きながら判断してください。これで弱い音が完成です。

 
次に強い音を作ります。これはオリジナルのサンプルのままでも良いですが、少し変化を付けましょう。

こちらはノイズジェネレータを使って、音の頭に短いアタックを加え、音を少し強くします。設定は下の画像のような感じ。

ultrabeat

エンベロープは、18msecくらいで短くします。

ultrabeat

これをちょうど良いバランスで混ざるよう、オリジナルのサンプルに重ねましょう。

もし強さが足りなかったら、サンプルを含め歪みをかけて、さらに強くするのもアリかと思います。

完成した音を聴いてみる

これで、強弱2つの音が出来ました!では打ち込んでみます。ベロシティの値も耳で聴いて判断してください。

logic pro

音を聴いてみましょう。

 
どうでしょうか、強弱それぞれに音の違いが付いて、ノリが出たかと思います。

今回はハイハットのソロで聴いてるので、音の違いが認識しやすいです。けどオケに混ざると分からなくなる場合も多いので、その時は各パラメータを大きくいじって、音に違いがはっきり出るように調整してください。

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Mitchie M のコメント:

 

これを応用すれば、バスドラやスネアにも使えます

 

【著者:Mitchie M @_MitchieM

コメント

  1. けんぱ より:

    お疲れ様です。ベロシティを変えるのと別で作るとでここまで差がうまれるとは!生っぽさが格段に上がりますね。

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