今回はLogic Pro内蔵のドラムシンセサイザー「Ultrabeat」で、空(くう)を切る音の効果音の作り方を紹介します。
この音は例えば、剣などの武器を振った時の空振り効果音として使えます。
無料効果音サイトなどにも似たような音が置いてありDLできますが、シンセで作っておくと、音高や音調など細かい部分までカスタマイズできて便利です。
簡単に作れるので、プリセットとして登録しておくといつか役立つかも?
実際にUltrabeatで鳴らしてみるとこんな音です(少しリバーブを加えてます)。
Ultrabeatで空振り効果音を作成
まず、完成したUltrabeatの画面を貼っておきます。
ノイズジェネレータだけで作れてしまうのですね。では、その部分を詳しく解説して行きます。
ノイズジェネレータの設定
まずは、ノイズジェネレータをオンに。OSC1、OSC2はオフにしてください。
そして画面左のBP(バンドパス・フィルター)を選択し、設定したカットオフ周波数だけを通すようにします。
次に「cut」ツマミの値を0.49に設定。
そしたら、ツマミの上の「mod」を「Env2」にして、エンベロープ2にアサインします。
するとツマミ外周のリングが有効になるので、これの値も0.49にします。解説すると、このリングは「mod」ソースの増加具合を決めているのですね。
さらに、その下の「via」を「Vel」に設定。ツマミの外周にスライダが現れるので、それを0.74にします。
これでベロシティによって「cut」の値が変わるようになり、ベロシティが強いと周波数の変化量も大きくなります。
あとは「res」レゾナンスを0.95、「dirt」を0.04~0.07くらいにします。最後に「vol」つまみの「mod」を「Env2」にして、上の画像のような感じに設定してください。これでボリュームがEnv2に合わせて変化します。
エンベロープの設定
続いてEnv2の設定です。下の画像のように、アタックとディケイに少しカーブをかけた形状にします。
アタックは55msec、ディケイは64msecの合計119msecくらいの長さです。この値は必要としてる音に合わせて調節してください。
そして、その下の「mod via VEL」を「A Time」に設定し、スライダの値を2.00くらいにします。これによって、ベロシティが弱いときにはアタックの遅い音になります。
最後に、「voice volume」の設定です。
ここは上の画像のように、ベロシティが弱い時には少し音量が小さくなるようにしました。
「voice volume」はEnv4にアサインされているので、そのエンベロープの影響を受けないようにしてください。
これで冒頭で紹介した音の完成です!
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Mitchie M のコメント:
効果音は色んな音と混ぜるといい感じになります
【著者:Mitchie M @_MitchieM】
コメント
すごいです!!!!!!めちゃくちゃ参考になりました!!!!
こういうことはどうやって勉強されたんでしょうか?またガラスを拭いたような音はどうやって作ればいいかアイディアもらうことできますか
参考になってよかったです!音の仕組みを勉強すればだんだん理想のサウンドを作れるようになると思います (^^;)