リリースの長いキックを曲中で使うと、リリース部分の音程感が気になる場合があります。
特にあまりミュートしてない生のバスドラや、余韻の長いリバーブを含んだキックはこのようなリリースの長い音であることが多いです。
通常は曲の調の主音もしくは5度の音に合わせると、オケと馴染むのですが、それでもコード進行によっては合わなくなる場合も出てくるのですね。
あるいはエンベロープ調整でリリースを短くすれば解決できますが、リリースが長い音の方が曲に合う場合は、この方法は望ましくありません。
そこで、この問題の解決方法を紹介したいと思います。
音程感をなくす方法
まず、使用するキックのサンプルはこちら。
波形を見ても音は伝わりませんが(汗)言葉で言うと「ドゥーン」という感じのキックの音です。
そして、これを鳴らすソフトとして、Logic ProのUltrabeatを使います。
で、ドラムの音程を感じる原因としては、一番音が出ている帯域の音高が一定であることが挙げられます。
なので音程感をなくすには、これを変化させれば良いわけです。そこで、サンプルにピッチ変化(下降)を付けます。
Ulrtabeatの設定
ではUltrabeatでやってみます!まずサンプルをオシレータ2に読み込みます。
で、ピッチパラメータをエンベロープにアサインします。
ここではエンベロープ4にアサインしました。
エンベロープ4はボリューム・エンベロープも兼ねてるので、ピッチ・エンベロープをボリューム・エンベロープと別にしたい場合は、アサインするエンベロープを分けてください。
そして、ピッチのパラメータをいじります。
ここではスライダーの値とViaの値を5半音分くらいに設定しました。スライダーの値がG2、Viaの値がC3です。
この幅は使う音によって、耳で聞いて調整してみてください。あまり狭いと音程感が残ります。
あとエンベロープの形状はその人の好みによりますが、自分のこのような形で使いました。
アタックは音程変化があまりなく、リリース部分で音程が下がる感じです。なので、リリースはそれほど音程感がありません。
曲中ではアタックの音程に気をつけて、サンプル全体のピッチパラメータを設定する感じですね。
これで鳴らしてみたところ、音程感はだいぶなくなりました。リリースの長さも曲に合わせて調整すると良いでしょう。
Mitchie M の最後に一言:
キックの音程コントロールは大事だよね。
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【著者:Mitchie M @_MitchieM】
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