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Massive内蔵のリバーブ音を他の音源で使う方法を試す

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Native Instruments社のソフトシンセ「Massive」は、内蔵エフェクターが優れてます。

特にリバーブが優秀で、シンセによく合う気持ちの良い響きが得られるのですね。その中でも「Dimension Expander」はアンビエンス感と音の広がりが素晴らしく、シンセの音を引き立ててくれます。

個人的には、このエフェクトを他の音源にもかけたいので、「エフェクター部分だけ単体でプラグインにしてくれないかな?」と思っています。(^^;)

けどそういうわけにはいかないのですね・・・。

しかし!リバーブに関しては、他の音源でその音を使う方法を思いついたので、試してみました。

簡単に説明すると、まずMassiveのリバーブ音をインパルス・レスポンス(IR)のオーディオ・ファイルにします。で、それをコンボリューション・リバーブで読み込んで、Massiveのリバーブ音を再現しようというわけです。

結果的には、完全に同じ音にはならなかったものの、近いところまでは再現できたので、参考までに記事にしたいと思います。 

Massive内蔵のリバーブ音を他の音源で使ってみる

私が使ってるDAWがLogic Proのため、以下それを使って説明しますが、IRファイルを読み込めるコンボリューション・リバーブがあれば、他のソフトでもできると思います。

Massiveのリバーブ音のIRファイルの作成の仕方

今回は「Dimension Expander」のリバーブ音を使って、そのIRファイルを作成します。

DAWを立ち上げて、トラックにMassiveを挿します。設定は以下のような感じです。

Massive

「NOISE」だけオンにして「White」を選択。「Color」と「Amp」は最大に。

エンベロープは「Attack」「Release」を0、Decay Levelを最大にしてください。

あとフィルター等は念のため全てバイパスしてください。

そして「FX1」で「Dimension Expander」を選択。100%Wetな状態にして、「Size」ツマミは10時の方向にします。「Size」は好みの問題なのですが、自分は10時~11時の方向で使うことが多いので、この設定でMassiveを鳴らして、IRファイルを作成します。

で、トラックに打ち込むのは以下のような感じです。

massive IR

音程はどこでもいいのですが、70〜80ティックという短い音符を打ち込んでみてください(120BPMの場合)。

色々と長さを試した結果、70〜80ティックが良いかなと思いました。これより短いとノイズ音が全帯域にバランス良く出ないので、IRファイルを作るのに不向きです。また、長いとバランスは良くなりますが、無駄に残響を付けてしまいます。この辺は再現したいリバーブの音の傾向に合わせて、試行錯誤してもらえればと思います。

そして、これを鳴らしてみて、できるだけMassiveとトラックのボリュームレベルは上げておきます。

最後にこのリバーブ音が全て含まれる長さでバウンスして、wavファイルを出力します。

ir wav bounce

IRのファイルができました。

massive ir

ちなみに、その音を読み込んでみたのがこちら。

インパルスレスポンス

Space DesignerでIRファイルを読み込む

次にLogic Pro付属のコンボリューション・リバーブ「Space Designer」を立ち上げます。

space designer

で、この画面に、先ほど作成したMassiveのIRファイルをドラッグ&ドロップします。

すると画面がこうなりました。

massive space designer

先ほどの波形が表示され、無事IRファイルが読み込めたようですね!

これで作業は完了です。

MassiveのDimension Expanderと聴き比べてみる

では、MassiveのDimension Expanderと、Space Designerで読み込んだIRファイルのリバーブ音を聴き比べてみましょう。

ちなみに、音源は同じMassiveの音を使います。すると・・・。

「おお!似てる!!」

原音に対して小さい音量のリバーブなら、結構似てます!・・・けど

「やっぱMassiveの方が音が良い・・・」

という印象ですね。(^^;)

やはり音のクリアーさというか抜けの良さは断然Massiveの方が良いです!

Space Designerの方はEQやフィルターを使えば良くなるのかなぁ・・・?

あと、やはりIRファイルを作る時のホワイトノイズの音の長さの影響があって、響きがMassiveに比べ若干長くなってしまいますね。

まとめ

ということで、結論としては、

IRファイルを使って、近いところまでは再現できるけど、やっぱMassiveの方が良いという感じでしょうか。生楽器とそのサンプリング音源の違いという感じで考えてもらえれば。(^^;)

IRファイルの作り方を工夫すれば、もう少し再現性を上げられる可能性もあるかも知れません。

あと、ミックスでこの差がどう出るかは試してないので、実際曲中で使用してみて、使えるかどうかは判断したいと思います。

 
Mitchie M のコメント:

 

他のリバーブでも試してみたいね。

 

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【著者:Mitchie M @_MitchieM

コメント

  1. あゆみ より:

    お疲れ様です
    色々考えてどうなるのか試してみるのは趣味なら良いですが、プロだとたまに嫌になったりするのでしょうか…
    mitchieさんの楽曲は高解像のもので試聴しなくても比較的音が良く感じますし、聴き入ると色々な発見がありますね

    余談ですがカラオケ行って季節はずれですが好き雪歌ってきました!
    アゲてくれる楽曲ですねー!

    • Mitchie M より:

      たぶん簡単に嫌になるくらいだと、この仕事には向いてないかも知れません。(^^;)

      カラオケで歌ってくれてありがとうございます!オールシーズンOKですw

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