今回はボカロのコーラスをダブルで広げて、ミックスで綺麗に処理するセッティングを紹介します。
自分の場合、目立たないバックコーラス的な声には、VOCALOIDエディターでコーラスラインを一本作っておいて、それをエフェクターでダブルにして左右に広げてます。
使っているエフェクターはAntaresの「DUO EVO」。
セッティングは上記の画像通り。
以前にWAVESのダブル用エフェクターも試したのですが、DUO EVOの方が良かったのでこれを使ってます。
コーラスのオーディオトラックに挿すのではなく、AUXトラックに送った音にかけてダブルにします。
なので、オーディオトラックのPanを左、AUXトラックを右にして広げる感じです。
ただ、このセッティングでも音の分離感が少し弱いので、AUXトラックのみに、Logic Pro付属のSample Delayで200サンプルほど遅らせると良いかも。
音の厚みや、人数感が足りなかったら、コーラスのオーディオトラックとAUXトラックの音両方をBusで送って、Logic Pro付属「Modulation Delay」をかけます。
セッティングは大体こんな感じ。Busで-6dBくらい送ると良い感じになる場合が多いです。
あとはリバーブをかけてもいいですが、空間を埋めてしますので、その曲のミックス次第ではあります。
もちろんコンプとEQ処理も必要です。この辺はコーラスの音域などによりセッティングが異なるので省略しますが、ボカロの声はコーラスとしては低域が出すぎている場合が多いので、ローカットフィルターなどを入れておくと良いでしょう。
あとコーラスは、主メロや他のコーラスパートに対する音量のバランスも大事なので、細かくボリュームを書く作業も必要です。
ということで、自分の場合、ハモりなど目立たないコーラスは、この方法で全て対応してます。
ボカロをはじめてからずっとこのセッティングを使っているので、もっと良い音にする方法が他にあるかも知れません。(^^;) これを参考にご自分で良い方法を探ってもらえれば幸いです。
【著者:Mitchie M @_MitchieM】
コメント
最近ボカロを数体買って、Mitchieさんの記事で調声とかその他いろいろ勉強させていただいてます。1つ質問なのですがMitchieさんはオーディオ編集時に何を使用されているのでしょうか?
記事を読んでくれてありがとうございます!
オーディオ編集はLogic ProだったりiZotopeのRXで細かい編集をします。