先日5月11日に、神奈川県秦野市にある渋沢丘陵(しぶさわきゅうりょう:標高221m)と、頭高山(ずっこうやま:標高303m)にハキングしてきました。
渋沢丘陵は秦野盆地にある低い大地ですが、丹沢山塊の眺めが良くハイキングに適した場所です。
このハイキングでの主な見所としては、
- 日本名水百選 弘法の清水(こうぼうのしみず)
- 関東大震災でできた湖 震生湖(しんせいこ)
- 六国見山山頂
- 頭高山の桜(春のみ)
- 神山滝(こうやまたき)
などがあり、超低山ハイキングとしては思っていた以上に楽しめました。それ以外にも小さな名所が点在してるので、そのレポートを書きたいと思います。
ハイキングのコースと地図
まず、今回のハイキングのルートと地図はこちら。
小田急線の秦野駅から歩き始めて、渋沢丘陵、頭高山を経て新松田駅がゴールとなります。
コースの参考にした本は、山渓社の「神奈川県の山」。
この本はルートや所要時間が詳細に書いてあるので、登山計画を立てる手間が省け重宝してます。それと、現行版にはこのコースは載ってないので注意してください。
今回はこの本に載ってるコースをアレンジして歩きます。本のコースは、7kmくらい歩いたところで渋沢駅に向かって終わるのですが、今回はそのまま丘陵を歩いて「頭高山」に登ります。
ちなみに、「神奈川県の山」に掲載されている登山データは、以下のような感じです。
- 技術度:★☆☆☆
- 体力度:★☆☆☆
- 参考コースタイム:2時間15分
- コースの距離:9km
で、自分がアレンジして歩いてみたところ、コースタイムは4時間17分、歩行距離は16.7kmでした。
正直、本に載ってるコースだと歩き足りない人も多いかと思います。健脚の人は頭高山に登ってから、神山滝を見ることをオススメします。この滝が結構迫力あったので個人的にオススメです。
ではレポートに行ってみましょう!
渋沢丘陵・頭高山ハイキング・レポート
ということで、朝7時過ぎに小田急線の秦野駅に到着しました。
昔、自転車で丹沢のヤビツ峠に登りに来て以来です。ではGPSをオンにしてスタート。
日本名水百選 弘法の清水
渋沢丘陵は駅の南側にあるのですが、北口に出て、まずは名水の「弘法の清水」を見に行きます。
駅を出たら水無川に沿って右折。しばらく歩くと、下の写真のような道標があるので、矢印の方向へ。
するとありました!
日本名水百選にも選ばれている「弘法の清水」。こんな駅に近い街中にありますが湧き水です!しかも飲めます。
実際に飲んでみましたが、癖がなく美味しかったですよ。容器を持ってれば、この後のハイキングの飲料水に良いかも知れません。
で、線路の南側に出てしばらく歩くと「今泉名水桜公園」に着きます。
ここは、秦野盆地湧水群の中でも最大級の湧水量を誇る湧水池だそうです。秦野って湧水の街なのですね。桜の名所でもあるので、開花の時期に来るとベストかも知れません。
そして公園の近くには「太岳院(たいがくいん)」というお寺があります。
ここはなんかモダンな本堂があり、歴史感がなくてスルーしてしまいました。
けど、帰ってきてから調べて観たところ、何と!その本堂は世界的な建築家の安藤忠雄氏が設計したのだそうです!これはちゃんと見ておけば良かった・・・(>_<)
そして、ここから先は少々道順が複雑ですが、「震生湖」までの道標が出てるのそれに従って歩けば大丈夫です。
そして丘陵の手前には「白笹稲荷神社(しらささいなりじんじゃ)」があります。
ここもスルーしてしまったのですが、関東三大稲荷の一つだそうです。時間があれば寄ってみると良いかと思います。
そして丘陵を登っていくと、だんだん丹沢山塊がよく見えてきます。
関東大震災によってできた湖 震生湖
で、丘陵の上をしばらく歩いて行くと、途中で「震生湖」への分岐があるので、そこを降ります。
すると、関東大震災によってできたという「震生湖」に着きました!
地震で土砂が谷川をせき止めて出来た湖なので、自然湖ということになります。
これだけ大きな湖が出来たのだから、関東大震災の揺れの大きさはすごかったのでしょうね・・・。
今は釣りの名所になってるようで、朝から釣り人が結構いました。あとここは湖をボートで楽しむこともできます。
湖畔は歩けるので、湖を眺めながら少々歩きます。
渋沢丘陵(浅間台)
で、震生湖を半周くらいしたところで湖を離れて、再び車道へ。さらに歩くと分岐があるので、小さい方の道を行きます。
すると雑木林の中に入るのですが、ここが丘陵の最高地点(浅間台)のようですね。
本には「林の中に三角点がある」と書いてあるのですが、現在は私有地で立ち入り禁止となってます。
その後、しばらく畑のあるのどかな風景の中を歩きます。
所々眺めが良い場所があり、箱根方面の山や富士山が綺麗に見えましたね。
そして、そのまま西側にしばらく歩いて行くと「栃窪神社」への分岐に着きます。
本に載ってる通り左の神社方面に行ってみましょう。
で、栃窪神社に到着。綺麗な普通の神社でした。ここは無理に来なくてもいいかも。ということで分岐まで引き返します。
で、分岐を右に行ってしばらく歩くと「六国見山(やくにみやま)」への分岐に到着。
ここから山頂まで行ってみます。片道15分くらいだそうです。しばらく舗装路を歩きますが道標に従って行くと林の中へ。
すると木段(竹段)があり、そこを登ったところが六国見山山頂。
山頂は小さな広場になっていてベンチがありますが、展望はありません。
標高は317m。今回のハイキングの最高地点になりますが、分岐に戻らないといけない事を考えると、ここは来ても来なくても良いかな?という印象です。
八重桜の里 頭高山
では分岐に戻って次へ。本に掲載されてるコースでは、途中で渋沢駅方面に降りますが、今回は縦走を続け頭高山へ。
その途中の展望台からの丹沢山塊の眺めが綺麗。
そして、頭高山山頂手前のあずまやに到着。ここにはトイレもあります。
「八重桜の里」と書いてあるように、桜の名所として知られてて、「桜まつり」も開催されてるそうです。
現在はこんな感じ。なので来るならやっぱり春ですね。
で、ここから少し登ると山頂直下の分岐に到着。右回りと左周りがありますが、どちらを行っても山頂に着けます。左回りの方が近道かな?
で、頭高山山頂に到着しました。
特に標識はありませんが標高は303m。山頂は結構広いです。あずまやもあるので、休憩にちょうど良いですね。
あとここには秋葉神社の祠があります。
神山滝
頭高山山頂を踏破したので、あとは新松田駅方面に下山開始。神山滝方面に降りて行きます。
けどこの道が細くて木が生い茂ってて、あまり快適じゃなかったです。得に夏場はお気をつけください。
で、下山が完了する少し手前に「神山滝」への道があるのですが、虎ロープで通行禁止みいになってるので、最初見逃してしまいました・・・。
そこには「危険なので冬季立入禁止」的なことが書かれてます。けど今は冬じゃないから入ってもいいってことだよね?ロープをくぐって行ってみましょう!
すると、さすが「危険」と書いてあるだけあって、今までの丘陵歩きとは一味違う場所でした。このまま進むと滝の中段くらいに出るので、かなり高さがあり細い道なのですよね。冬は凍結してると滑落する恐れがあるので、立入禁止にしてるのでしょう。
で、その神山滝がこちら。
うおお!予想してた以上に高さも水量もあります!!(前日雨だったのもあるかも)しかも滝の中段くらいから間近に見れて迫力あります!下を覗くとちょっと怖くてスリルあり。Twiterの動画に録ったので貼っておきますね。
滝に来た(回文) pic.twitter.com/fGAQNOJGlA
— Mitchie M (@_MitchieM)
で、川に降りてみると、この滝は二段になってるのがわかります。
なので二段合わせて落差は15mと、そこそこの高さがあります。この滝はプチ秘境感があって良かったわ〜。
ちなみに、一度下山して県道沿いにあるホテル神山滝(ラブホ)からもこの滝に行けるそうです。ホテルのすぐ手前の木戸を開けて、細い道を歩いて行けば良いとか(ネット情報)。
そしてあとは新松田駅まで歩いてハイキング終了!
感想とまとめ
丘陵歩きなので、正直それほど期待してなかったのですが、見所が多く思っていた以上に楽しめました。
やはりベストシーズンは桜の咲いてる時期ですね。この時に来ればもっと満足感は高かったかも。
小田急線で来れるので首都圏からアクセスしやすいし、滝を除けば危険度は全くないので、初心者にもオススメのコースです。
Mitchie M の最後に一言:
来年の桜の時期は弘法山に行きたい
【著者:Mitchie M @_MitchieM】
▼ このハイキングで使用した装備の商品リンク
▼ 周辺のこんな山にも登ってます。
コメント
マイナーなコースなので参考にさせてもらいました。情報ありがとうございます。逆方向で歩いてきましたが、意外と老齢の団体が複数いて休憩ポイントはいっぱいでした。地元で愛されているルートなのか。
いえいいえ、参考になって何よりです!
渋沢丘陵は景色が綺麗だし、見所も多いのでまた歩きに行きたいですね。