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改造

SIP(SIL) 9ピンのオペアンプをDIPのものに交換する方法

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この前、SIP 8ピンのオペアンプをDIPのものに交換した記事を書きました。

SIP(SIL) DIP変換基盤を使ってオペアンプを交換する方法
最近の機材ではほとんど見ななりましたが、以前は楽器やエフェクターに「SIP」という横一列に並んだ足のオペアンプがよく使われてました。昔のBOSSのエフェクターなんかで良く見かけますね。 で今回、シンセに使われているSIP型オペアンプを、音質...

 
で、今回はSIP 9ピンのものをDIPに交換してみます。

8ピンであればSIPもDIPも足が8つなので、交換はそれほど難しくありません。変換基盤も売ってますし。

問題はSIP側が9ピンの場合です。変換基盤は売ってないので自作することになります。ではやってみましょう!

まずは、今回交換するKORGのシンセのSIP オペアンプを摘出。

C4570ha

C4570HAというデュアルオペアンプです。

このデータシートをネットで検索して見てみます。するとピン配列は・・・

このようになってます。

で、交換するDIPオペアンプは前回同様OPA2604。ピン配列は・・・

こんな感じです。

2つを見比べるとSIP 9ピンはDIPに比べ「V+」が一つ増えてるだけなのですね。なのでDIPの右上の足(8番)から配線を2つに分岐させれば何とかなりそうです。

とは思いつつも、初めて9ピンを扱うので、自信がなくネットで調べてみました。(^^;)

すると、以下の記事が自作変換基盤を作るのにとても参考になりました。

▶︎ SIL9ピンのオペアンプ変換|やれば出来るのページ|Blog|やれば出来る|Minkara – The Car & Automobile SNS (Blog – Parts – Maintenance – Mileage)

それを元に自作基盤の材料を調達し、工作開始。

まずはユニバーサル基盤。

ユニバーサル基盤

これは、ニッパーで(強引に)切断して一部を使います。

あと、万が一換装に失敗しても、元のオペアンプにハンダ付けなしで戻せるように、9ピンのICソケットを用意。あと細ピンヘッダーも購入。

細ピンヘッダはピン部分だけ取り出して使います。

ピンヘッダ

ニッパーでプラスチックの固定部分を破壊すれば取り出し可能。

で、それをICソケットに付けます。

ICソケット 9ピン

これで基盤の足部分は完成。

で、次は基盤を作っていきます。切断したユニバーサル基盤にDIPのICソケットを付けて、配線材をソケットの足にハンダ付け。

SIP 9ピン DIP変換基盤

そして、先程作ったICソケットのピンを基盤の穴に通して、配線材の先をピンに結線。ハンダ付けします。

するとこんな感じになりました。

SIP DIP 変換基盤 9ピン

これで完成!ちなみにこの状態だと、ICソケットとピンの固定力が若干弱いので、心配でしたらホットボンドで基盤とピンを固定すると良いかと思います。

で、DIPのICソケットにOPA2604を乗せて、自作変換基盤をシンセの基盤に装着!

SIP 9ピン DIP変換基盤

近くにトランジスタがあるので、若干基盤を切りましたが、無事換装できました!

で、音も無事に鳴りました。駆動電圧も問題なかったようです(できれば換装する前に計測しましょう)

やっぱOPA2604の音は芯があって良いですね!^^

 
ということで、今回換装したシンセのコンデンサやオペアンプは、変えられる部分はほとんど変えたので、これにて実験終了。

音は大分良くなりました。が、結論としては「いくらオペアンプを良くしても、搭載してるDAコンバータ以上の音にはならない」ということでしょうか。(^^;)

やはりデジタルシンセを選ぶときは、音の良いDAコンバータの物を選んだほうが良いと思います。

【著者:Mitchie M @_MitchieM

コメント

  1. 夢幻キリコ より:

    自分には想像もつかないのですが、どんな風に変わったのですか?
    こういう部品まで自作されるって、ほんとすごくって尊敬します^^

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