以前購入したマイクプリアンプの FMR AUDIO『RNP8380 (EE)』。
この機材がチャンネルインサート端子を備えてるので、インサーションケーブルを作ってみることにしました。
インサーションケーブルといえばY時の分岐のあるケーブルが一般的です。しかし今回はTRSフォン×2のいわゆるステレオケーブルと同じものを作ります。
パーツの選定
ということで、まずはケーブルの選定です。ケーブルは家に余ってた2芯シールドのBELDEN 88760を使うことに。
このケーブルは通常のものより細いですが、音質には定評があります。しかも見た目が赤でカッコイイ!唯一の難点はケーブルが硬いことですかね。
次にプラグですが、これにはTOMOCAの 「PRO AUDITION」シリーズ AS-206Cを使います。
▶︎ AS-206C | トモカ電気株式会社|製品カタログサイト
秋葉原ラジオ会館のTOMOCAのお店で購入したのですが、1個400円でした。国産品で非常にしっかりした作りです。
あとハンダ付けの際のハンダ線はKESTER 44を使用。
▶︎ MONTREUX ( モントルー ) / Kester 44 1.5m [1475]
融点が低く初心者でも扱いやすいです。こちらも音に定評がありますね。
インサーションケーブル制作作業開始!
まずはケーブル BELDEN 88760を必要な長さにカットします。今回はインサーションケーブルなので、短い30cmにしました。
そしてケーブル両端の皮膜を剥いでいきます。すると下の写真のような感じになります。
皮膜のあるのが芯線です。この皮膜はすごく薄いので、剥ぐ際に一緒に線も切断しないように注意しましょう。
そしてらプラグを分解してハンダ付けして行きます。プラグ内部はこんな感じ。
で、ケーブルの赤と黒をピン(TIPとRING)の穴に通し、シールド線をボディ部分(SLEEVE)にそれぞれハンダ付けします。
できた・・・と思ったらここでミスりました。(>_<)
使用上は問題ないのですが、通常は赤をTIPに、黒をRINGに付けるのでしたね・・・。「有色ホット」の法則です。普段ステレオプラグは使わないので、構造がよくわかってなく逆に付けてしまいました・・・(汗)
まぁこれはもう一方のプラグも同じようにハンダ付けすれば問題はありませんので、次に行きます。
プラグの根元とケーブルをラジオペンチで固定するのですが、強化のためその間に熱収縮チューブをかまします。
ドライヤーであたためて収縮。で、ラジオペンチで締めて完了!見た目も良くなりました。
あとはプラグを被せて片側は完成!
これと同じことをケーブルのもう片方でやります。この際、プラグのケースなど後から付ける物はあらかじめケーブルに通しておくことをお忘れなく。
で、出来上がったインサーションケーブルがこちら。
なかなか良い出来。(^^) 実際に使ってみたところ問題なく使用できました。
ケーブル作りは久しぶりにやりましたが、やはり自分でパーツを選んで作るのは楽しいですね。
Mitchie M のコメント:
ケーブルの世界は奥が深いです
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【著者:Mitchie M @_MitchieM】
コメント
すごい!
こんなものまで自作できるんですねぇ。
Mさんの奥深い技術に感嘆しました^^
電子楽器をやる人にとってはケーブル作りは基礎です。^^