私の愛用している、オーケストラ音源の『VIENNA INSTRUMENTS』
VIENNA SYMPHONIC LIBRARY | SONICWIRE
打ち込みでオーケストラ系の楽曲を制作するのには、とても便利な音源なのです。
しかしポップスなどで使おうと思うと、パッチによっては少し音のアタックが弱く感じることがあるかも知れません。
まぁこの音源自体がオーケストラ曲向けに作られているので、それは仕方ないのです・・・。けど、特にストリングスの音はとても優秀なので、他のジャンルでも使いたいところです。
そこで今回、VIENNA INSTRUMENTSのストリングスの音のアタックを強くする方法を紹介したいと思います。
音源内でアタックを強くする方法としては、以下の2つが挙げられます。
- 『VIENNA INSTRUMENTS PRO 2』のエンベロープ・タイムストレッチ機能を使う
- スロット・クロスフェードでスタッカートなどの音を混ぜる
①の方法については、アタックを強くするというよりは、アタックを速くするというのが適当な表現かと思います。それについては過去に記事に書いてるので、下記を参考にしてもらえたらと思います。
あと、この方法は 『VIENNA INSTRUMENTS PRO 2』を持っていないとできないのですね。
ということで、今回は『PRO 2』を持ってなくてもできる、②のスロット・クロスフェードを使った方法を紹介したいと思います。
スロット・クロスフェードを使って、ストリングスのアタックを強調する方法
やり方はとても簡単です。まずは『VIENNA INSTRUMENTS』を起動して、ストリングスの音をロード。
ここでは『Chamber violins+』をロードしました。
次にアタックを強調したい音を選びます。例としてサスティン音の『sus』を選択しましょうか。もちろん『sus』以外でも大丈夫です。
で、画面右上の『Advanced』ボタンを押すと、次のような画面になります。
ここで画面上の中央少し右にスロットが表示されてます。
この「sustain」のスロットの右に、スタッカートのパッチをドラッグ&ドロップします。
するとこうなりました。
このままでは、スロット・クロスフェードはオンになってないので、真ん中の白丸をクリックします。
これでオンになりました!
ちなみに、スタッカートでなくsfz(スフォルツァンド)系パッチでも大丈夫なので、好みのアタックの音があれば試してもらえればと思います。
では、これを使って実際に打ち込んでみましょう。
打ち込み方
クロスフェードの操作は、デフォルトでコントロール・チェンジの20番にアサインされてます。
そして、実際に打ち込んだのがこちら。
こんな感じで、コントロールチェンジの値を上げて、音符の頭のみでスタッカートの音が混ざって鳴るようにしてます。
どれくらいスタッカート音を混ぜるかは、オケとの兼ね合いにもよりますね。ソロで聴くと多少不自然な鳴り方ですが、それは気にしないでいいです。自分はオケの中で鳴った時に自然に聴こえればOKとしてます。(^^;)
これでVIENNA INSTRUMENTSのストリングスのアタックを、強く鳴らすことができるでしょう。
まとめ
この方法はコントロールチェンジを打ち込むのが面倒ではありますが、アタックが強調され、リズムがはっきりした音になります。
『VIENNA INSTRUMENTS』は細かく打ち込むほどリアルに鳴る音源なので、面倒くさがらずに打ち込みましょう(笑)
Mitchie M のコメント:
本物っぽく鳴らせたときは気分がいいです!
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【著者:Mitchie M @_MitchieM】
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