愛用しているオーケストラ音源『VIENNA INSTRUMENTS』。
先日、そのシリーズ専用の高機能プレイバックエンジン『VIENNA INSTRUMENTS PRO 2』(以下 PRO 2)を導入してみました。
ソフトウェア音源 「VIENNA INSTRUMENTS PRO 2」 | SONICWIRE – Virtual Instruments
『PRO 2』と、標準搭載している『VIENNA INSTRUMENTS』プレイバックエンジンとの違いはいくつかあるのですが、中でもメインとなるのは、
- APP(オートプレイバック&パターン)シーケンサーを搭載
- オート・ヒューマナイゼーション
- エンベロープ・タイムストレッチ
の三つの機能かと思います。
が、自分の場合『エンベロープ・タイムストレッチ』機能だけがどうしても使いたくて、今回導入に踏み切ったのです。
ではここで、ソフトのGUIデザインについて見てみましょう。
まずは、これが標準搭載している『VIENNA INSTRUMENTS』のプレイバックエンジンの画面です。
で、次が『PRO 2』の画面。
それほど大きくは変わりません。(^^;)
けど、『PRO 2』は画面中央右に『Stretch』という項目がありますね。これがエンベロープ・タイムストレッチ機能のようです。
ではここで、この機能を使うと波形がどう変化するのかを見てみたいと思います。
まずは『Strings violins』のスタッカートの音の波形。
通常だとこのサンプルがそのまま再生されます。
こうやって見るとアタックが結構後ろにあるのですよね・・・。なのでDAWでグリッドに合わせて打ち込むと、タイミングが遅れて聞こえることも多いです。
『VIENNA INSTRUMENTS』プレイバックエンジンではエディットはできません。が、『PRO 2』だとエンベロープ・タイムストレッチ機能で、アタックのみを縮めることができます!
これが『Stretch』のエディット画面です。
X軸がサンプルの時間を表していて、Y軸はサンプルの伸縮率です。真ん中のラインがStretch=0%の状態になります。
この例だと、アタック部分を大幅に縮めて、それ以降はサンプルの長さを元の波形と同じにするため、少し伸ばしている感じです。
で、それをレンダリングして、波形で見てみます。こうなりました。
おお!アタックが縮まった。これくらいならそれほど発音のタイミングはそれほど気にならないでしょう。
オーケストラ系の音源はスローアタックなサンプルが多いので、エンベロープ・タイムストレッチを使えば、そのあたりは補正できそうです。これは良いですね!
その他にも「駆け上がり系のサンプルの長さを伸ばす」というような使用方法もできます。これで、サンプルがテンポに合わない問題は解決できるかと思います。
また、『PRO 2』にはEQも搭載してます。
DAWのトラックにEQを挿してもいいのですが、音源内にEQがあると、音色として設定を保存できるので便利ですね。
と、こんな感じの『PRO 2』ではありますが、使い込めばもっと便利な事がたくさんあると思います。
標準搭載の『VIENNA INSTRUMENTS』プレイバックエンジンでも十分使えるのですが、一歩踏み込んだ音作りをしたくなったら『PRO 2』を導入してみることをオススメします。
【著者:Mitchie M @_MitchieM】
コメント
Mitchieさんこんばんは(*^▽^*)
Cubaseが滅茶苦茶楽しくて、ちゃっかり取り込んだ自分の歌声が思ってた以上にカワイイという自己陶酔型まみりんです。
それにしても、今まではそれぞれ分業で制作していた音楽が1人でも思いのまま出来るようになったDTMって凄いですね♪
てか、MitchieさんDTM本出版したらいいのにな~
それはいいですね!自分の歌は録音して聴くと毎度愕然とします。(^^;)
すごい専門的でよくわからないのですが、それでもMitchieさんでも使い切れていない機能とかあるんでしょうねぇ。
ほんと奥深い世界です。
ほとんど使いきれてません。(^^;)
覚えなきゃいけない事がたくさんあって困ります(笑)
お疲れ様です
波形の説明があってわかりやすいです
(なかったら私には…なるほどわからんw)
これが投入されてどんな楽曲が出来るの
でしょうか、楽しみです
どうもです。
音って波形を見ないと正確にわからないですからね。(^^;)
なんとなくですがStretchのイメージがつかめました
ありがとうございました
参考になれば幸いです!^^