新曲公開後は恒例となりましたが、『リングの熾天使』の制作で使用した主な機材を紹介したいと思います。
トラック制作で使用した音源
まずは『リングの熾天使』のトラック制作で使用した音源から紹介
Logic Pro Ultrabeat
ドラムは愛用してるLogic Pro内蔵のUltrabeatです。
これを使わないで作る曲はないですね。基本的にはキック、スネアなど別々のトラックに分けて、それぞれのトラックにUltrabeatを立ち上げて使ってます。
内蔵音源はそれほど使うことはなく、多くの場合サンプルを読み込んでプレイバックしてます。
XFER RECORDS SERUM
今回の制作のためにXFER RECORDS SERUMを購入しました。もう何年か前から定番音源になってますが遅ればせながら・・・。
使用したのはギターとユニゾンする、シンセベースのようなシンセリードのようなブリブリした音のやつです。
SERUMは評判通り太い音が出るし、音創りの自由度も高いので、これは買って良かったですね!
SPECTRASONICS TRILIAN
シンセベースは最初はSERUMだけでいいかなと思ったのですが、左右に広げて使うため、センターの低音感が薄かったので、SPECTRASONICS TRILIANでエレキベースの音をモノラルにして加えました。
NATIVE INSTRUMENTS MASSIVE
楽曲中で聴かれるダブステっぽい今風の音はだいたいNATIVE INSTRUMENTSのMASSIVEを使ってます。
FM変調とか歪みをかけた音を作るならMASSIVEが一番いいですね。個人的に使い慣れてますし。
Lunnar Digital Sylenth
アナログシンセ系の音にはLunnar DigitalのSylenthを使ってます。
SylenthはMASSIVEに比べて、エンベロープのLFOの掛かり方が鋭いので、気持ちの良いシンセの音を作れます。
プリセットはほとんど使わないで、1から音を作ることが多いです。
Arturia ARP2600 V
長州力の入場曲「パワーホール」(作曲は平沢進)のシンセリード音が ARP2600を使ってるということで、そのオマージュとしてArturia ARP2600 Vを使いました。(^^;)
「パワーホール」のシンセリードは独特のトレモロ感があるのですが、これはVCO2をフィルターモジュレーションにすると同じような音が作れました。
OGAWA SOUND SMASH SFX
今回の曲はプロレスの試合を歌にしてるので、効果音が多く入ってます。その中でも打撃系の音にはOGAWA SOUNDのSMASH SFXを使いました。
クオリティーが高く、パーツを組み立てて使うことも可能なので便利でした。
ボーカルミックスで使用したエフェクター
次にボーカルなど声で使用したエフェクターの紹介です。
まずは今回のKAITOの絶叫系の声作りでは欠かせなかったエフェクターVOCAL DRIVE。
本来VOCALOIDの声って強い発声は苦手なので、このエフェクターがあったから『リングの熾天使』が作れたと言っても過言ではありません。
クリプトンさんからテスト試用として提供して頂いたのですが、自然な絶叫系の声が作れる素晴らしいエフェクターです。
ちなみに、クリプトンが開発中の声の張りを調整するエフェクター「HS BOOSTER」と併用するとさらに効果的です。
QuikQuak Crowd Chamber
監修の大合唱の声を作るのに使ったエフェクター、QuikQuak Crowd Chamberです。
さすがに何千人もの大合唱を録音するのは無理ですが、このエフェクターを使えば3~4人くらいで似たような大合唱の声が作れます。
これについては、また後日別の記事に詳しく書きたいと思ってます。
・・・と、こんな感じですが、何か参考になれば幸いです。
『リングの熾天使』はMitchie M feat. 初音ミクの2ndアルバム『バーチャル・ポップスター』に収録されてます。
Mitchie M のコメント:
観客の大合唱の音が好評でした!
【著者:Mitchie M @_MitchieM】
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