Logic Pro 10.4で新たに追加となった音源「Studio Horns」と「Studio Strings」では、一つのノート上で音の強さを変えることのできる「Dynamics via CC」というパラメータが装備されています。
このパラメータ、デフォルトでは「OFF」になってますが、「ON」にすることで、コントロールチェンジ(以下 CC)を使って、音の強さを変えることが可能になります。
この機能、主にどんな場面で使用するかというと「フォルテピアノクレッシェンド」という奏法を打ち込む時でしょうか。この奏法は1つの音の中で強さが大きく変わるので、ダイナミクスをCCで操作した方がリアルな音が出せます。
一応音源には「Expressive ○○」という「フォルテピアノクレッシェンド」のサンプルも用意されているます。けど音の変化する時間が固定されているので、自分の好きな長さでこの奏法の音を出すにはDynamics via CCを使うのが適してます。
Dynamics via CCの使用方法
では、Dynamics via CCを使って「フォルテピアノクレッシェンド」を打ち込む方法を紹介します。
まずは音源の「Dynamics via CC」をオンにします。
そして画面一番下の拡張パラメータを開いて、「Dynamics Controller」という項目で、操作するCCナンバーを選びます。個人的にCCの4番をよく利用するので、「4 – Foot Control」を選択。
そしてその下の「Dynamics Controller Mode」という項目については、「Controller (Absolute)」を選択しました。これにより、音の強さは打ち込んだベロシティに関係なく、CCの値が適用されます。
ちなみに、「Dynamics Controller Mode」には「Velocity & Controller(Catch)」と「Velocity & Controller(Relative)」という、ベロシティとCCの値の両方によって音の強さをコントロールできるものもありますが、その詳細はAppleの公式サイトをご覧ください。
▶︎ Studio Horns の拡張パラメータ – Logic Pro X
で、実際に打ち込んでみたデータがこちらです。
バリトン・サックスで作ってみました。ノートのアーティキュレーションは「Sustain」を選択してます
打ち込んでみた音の傾向としては、CCの値が0でもそこそこ音量があります。なのでCCの値を結構下げても大丈夫です。場合によってはボリュームと一緒に打ち込むと良いかも知れません。それ以外は良好な音の変化が得られました。
なお、「フォルテピアノクレッシェンド」の打ち込み方については別記事をご覧ください。
最後に
この機能は、オーケストラ音源「Vienna Instruments」でいう「ベロシティ・クロスフェード」という機能に相当します。それがLogic Proのブラスとストリングス音源で標準搭載されたのは大きいですね。今後フルートなどの木管楽器も出ることを期待したいです!
Mitchie M のコメント:
Logic Pro付属音源、今回のアップデートは結構充実してます!
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【著者:Mitchie M @_MitchieM】
コメント
こういう機能でより生音に近づいていくのでしょうね。
まぁすでに素人では違いがわからないレベルなんですが(^_^;)
バリサク好きです(*^_^*)
同じくバリサク好きです。独特の低音がカッコ良くてたまりません。^^