先日10月22日に、埼玉県飯能市にある伊豆ヶ岳(いずがたけ:標高851m))に登山してきました!
伊豆ヶ岳は奥武蔵で人気の山で、男坂という長さ50mの鎖場があることで知られてます。自分もこの山には一度登ってるのですが、その時はこの鎖場は通らなかったのですよね。通行禁止的な雰囲気だったので・・・。ここは滑落事故も起きてる危険な坂なのです。
けど調べたところ、鎖場は通行自粛ということらしく自己責任で登れるそうです!なので今回男坂の鎖場にチャレンジしてきたので、その難易度レポートを含む山行記事を書きたいと思います。
とりあえず男坂の難易度に関して、結論を簡単にまとめるとこんな感じです。
- 初心者には少々危険
- 長い鎖場を何度か経験してる人なら難しくはないけど、登り始めは注意。
登山コースと地図
まず、今回の登山のルートと地図はこちら。
伊豆ヶ岳山頂から古御岳まで切れてますが、GPSが調子悪くて記録されてませんでした・・・。
簡単に説明すると、まず正丸駅をスタートして伊豆ヶ岳へ。その後3つほど山を縦走して天目指峠に行きます。で、最後は子ノ権現(ねのごんげん)という寺院を見て西吾野駅に向かうルートです。
コースの参考にした本は、山渓社の「埼玉県の山」。
この本はルートや所要時間が詳細に書いてあるので、登山計画を立てる手間が省け重宝してます。今回はこの本に載ってるコースを忠実に歩きます。
ちなみにこれは最新版ではなく、最新版では子ノ権現から西吾野駅ではなく東吾野駅に向かうルートになってます。
「埼玉県の山」に掲載されている登山データは、以下のような感じです。
- 技術度:★★☆☆
- 体力度:★★☆☆
参考コースタイム:5時間5分
コースの距離:11km
で、実際自分が歩いてみたところ、コースタイムは4時間39分、歩行距離は12.87kmでした。
累積標高が1,000mを超えるので、意外と疲れましたね・・・。けど歩き甲斐のあるコースなので、山歩きが好き人にオススメできます!
ではレポートに行ってみましょう!
伊豆ヶ岳 登山レポート
ということで西武秩父線の正丸駅に到着。ではGPSをオンにしてスタート。
まずは駅を出た右にある階段を降りて線路をくぐります。すると沢沿いの道になってるので、しばらく舗装路歩き。
下の写真はその途中にある休憩どころの中丸屋。
土日祝日なら営業してるみたいですね。
そのまま進んでいくと祠のある登山口があるので、ここから山の中に入って行きます。
道標には「大蔵山コース」と書いてあるので、それに従って行きましょう。
登山道に入り男坂へ
登山道は最初は歩きやすいです。
で、そのまま行くと下の写真のような分岐に出ます。
右の木段方面には「名栗げんきプラザ」と書いてあります。どちらに行っても問題ないですが、今回は地図通り左の沢沿いの道を行きます。
しかし、こちらの道は台風の倒木で少々荒れてました・・・。
迷うことはないと思いますが、歩きにくいので注意です。
で、その先が急勾配の「泣き坂」。
その名の通り泣きたくなるような激坂です。土だけの部分は滑りやすいので、歩く場所は慎重に選びましょう。要注意の坂です。
で、それを登り切ると稜線に出て、その先はゴツゴツした坂が。
下の写真はそこからの眺め。
あまり距離は歩いてない感じだけど、激坂を登ってきたの結構高いところまで来ましたね!
で、少し先に行くと五輪山の山頂に到着。
ここを降りるとすぐ男坂なので、準備をする場合はここのベンチを利用すると良いです。
自己責任で通行自粛の鎖場 男坂
で、男坂に到着しました。トラロープが張られ通行禁止的な感じになってます。
読んでみると「落石が発生しやすく非常に危険」とのこと。でも「通行禁止」とは書いてないのですよね。なので行ってみましょう!
ちなみに自分の鎖場経験としては、鹿沼の岩山、四阿屋山の垂直の鎖場、岩櫃山とかですかね。万が一ということもあるので、簡易チェストハーネスにカラビナを付けて、危険なところがあったら安全を確保して登ろうと思います。
では最初の坂を・・・というかこれ壁に近くね!?
いきなり難関です。徐々に慣れながら登って行けると、恐怖感も徐々に柔らいで良いのですが、最初から急勾配!しかも岩肌が滑りやすそう。 足をかける場所は作られてないので、自分で判断して登ります。
すごい勾配です!なのですが、これを登ってしまうと坂は少しだけ緩やかに。
上からだと一番下が見えないほどの急勾配でした。このあとは足場もしっかりしてるので、油断しないで着実に登って行きましょう。
50mあるので先は長いです。
ここを登ってるのは自分だけかと思ったら下から誰か来ました。
しかも登り慣れてる感じなので、後でお話してみたら「伊豆ヶ岳には何十回も登っている」とのこと!それだけ面白い山なんでしょうね。あと東尾根ルートというバリエーションルートを教えてもらいました。そちらも危険らしいです。
で、男坂の最後は一番上の岩の右手から出て鎖場は終了です。
感想としては、やはり最初の勾配が急なので危なそうです。鎖は太くてしっかりしてるので、それ以外は注意して登れば大丈夫でしょう。器具で安全を確保していれば大丈夫ですが、初心者の人はそれなしでは危険なので、避けることをオススメします。
で、鎖場が終わって安心してたら、その先には巨大な岩があって行き止まり!?
でも、左に巻道があるので行ったら途中で崩落してるし・・・。
左側は急斜面なので落ちたら危険。実はここが危なくて、頑張れば行けそうな気がする崩落の仕方なのです。
さすがにこれは「おかしい!」思い引き返しましたが、先ほどの岩の上を登って進むのが正解でした・・・。気をつけてください。
で、岩の上に上がると秩父方面の山の眺めが綺麗!
そして危険地帯を出ました。
このすぐそばが伊豆ヶ岳山頂です。
伊豆ヶ岳山頂〜天目指峠
で、山頂に着きました!標高851m。
山頂はそこそこ広いので、登山者が多くても休めるスペースはあるかと思います。展望は奥武蔵の山が綺麗なんだけど撮るの忘れた・・・。
では先に進みます。ここから3つくらいの山を縦走して天目指峠へ。
まずは伊豆ヶ岳山頂から少し下って、木段を登ると古御岳山頂に到着。
標高は830mで、山頂にはあずまやがあります。
で、ここから峠までは特にエスケープルートはなく、1時間ほど山歩きです。で、次に到着したのが高畑山。
標高695m。山頂はちょっとした広場になっていてベンチがあります。
で、少し進むと開けた植林地帯に出ました。
ここから先は登山道と並行して、車が走れる作業道が通ってるので安心かと思います。
で、続いて中ノ沢頭。標高622m。
ここは山頂の巻道を行ってしまうと通らないので注意してください。
そして天目指峠に到着!
ここは車道が通ってるので、一時的に登山道を出てホッとした感じです。
子ノ権現へ
天目指峠からは子ノ権現を目指します。
さすがにここまで歩くと、そこそこ体力を使ってるので少々足にきます。しかもまた登りだし・・・。
それを耐えてしばらく進んで行くと、竹寺との分岐に着きました!
ここは以前に通ったことがあります。その時は竹寺方面に行ったので、子ノ権現はすぐそばですね!
で、個性的なお寺の子ノ権現に着きました!下の写真は本堂。
そのすぐそばに巨大な金のわらじと、紅白の下駄が。
本堂の裏には石段があり、奥の院と鐘がある展望の良い場所に出ます。眺望はこんな感じ。
東京スカイツリーが見えるそうですが、探せば見えそうなくらい良い天気。
で、下に降りて、山門のところにある仁王像。
綺麗で風情のあるお寺なので、余裕があったら見て回っても良いかと思います。参道には売店もあります。
下山し西吾野駅へ
では下山して西吾野駅に向かいます。あるいは吾野駅方面に向かうのも良いですが、距離はそれほど変わらないのでどちらでも好きな方を。
子ノ権現の車道の途中に、「西吾野駅、小床」と書いてある道標があるので、今回はそれに従って登山道を下り西吾野駅へ。
こちらは北面なので少し暗い感じですが、歩きやすい道なので、分岐を間違えなければ問題なく降りれるかと。
で、そのまま降り続けて小床集落に出ました。
あとは舗装路歩きで、沢沿いの道を歩いて行くと国道にぶつかります。
国道を少々北に歩いて西吾野駅に到着!
だいぶ歩きましたね。これにて今回の登山終了!
感想とまとめ
とりあえず、男坂に関しては冒頭で述べた通りです。たぶん初心者の人が多く来る山なので、事故が起きないように通行自粛にしてる気もします。
登山全体に関しては伊豆ヶ岳は登り甲斐があったし、いくつかの山を縦走できて歩き甲斐もあります。子ノ権現も見れるので、体力さえあれば充実した山歩きができると思います!
Mitchie M のコメント:
男坂は自己責任なのでよろしくお願いします
【著者:Mitchie M @_MitchieM】
▼ 周辺のこんな山にも登ってます。
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コメント
2021.11.3
本日行ってきて、男坂で死にそうな気分になりましたが無事下山でしました。
こんなに大変なのかと検索していたらMitchie Mさんが全く同じことをw
私は初心者で良く分からず、鎖使わず登っていたら泣きそうになりました。
で、何とかなった後、またもや岩壁で同じように左迂回しようとして・・・。
次回は、鎖使って登り、今回余裕が無くて撮影できなかった男坂上から写真撮ります♪
ニコ動 みっくみっくにしてあげる♪ がリアル世代からでしたw
コメントありがとうございます!岩壁のところは左迂回してしまいますよね (^^;)
鎖場のある山に登るときは事前の情報収集しないと、現場に行ってビビルことが多々あります(汗)
次回は楽しく登ってください!!