神奈川県鎌倉市に瑞泉寺(ずいせんじ)というお寺があります。そこには国指定名勝の石で出来てる珍しい庭園があり、興味があったので見に行ってきました!
この瑞泉寺の庭園は寺院の裏山の石を利用して作られた、自然と一体となった庭園です。作庭したのは夢窓疎石(むそうそせき:1275〜1351年)という禅僧で(夢窓国師とも呼ばれてます)、何と!世界遺産の京都の天龍寺、西芳寺の庭園も手掛けてる超すごい人なのですね!
そんな素晴らしい庭園が鎌倉で見れたので、そのレポートをしたいと思います。
瑞泉寺へのアクセス
瑞泉寺へは、JR鎌倉駅から京浜急行バス[鎌20・4番]大塔宮行きに乗り、大塔宮バス停で下車します。
料金は200円。バスはだいたい20分に一本くらいのペースで運行してます。
瑞泉寺へはここから徒歩10~15分くらいですが、バス停に鎌倉宮があるので寄ってみても良いかも。
国指定史跡の瑞泉寺境内へ
バス停からしばらく住宅地を歩い、瑞泉寺の受付に到着。
ここで拝観料200円を納めます。拝観時間は9:00-17:00(入門は16:30まで)です。では境内へ行きましょう!
本堂は山の斜面近くにあるので、まずは少々階段を登ります。左側の苔むした階段が歴史ある寺っぽくて良い感じ。
で、登りきると山門の前に到着。
その手前にある境内図を見てみましょう。こんな感じです。
一見広そうに見えますが、コンパクトにまとまっており、全部回ってもそれほど時間はかからないと思います。
では中へ。まずは左手に錦屏晩鐘という鐘楼があります。
近くにベンチもあって休憩できます。木々の多いお寺なので涼しそうですね。
で、山門から右に行くとこちらは客間の建物ですかね。
そしてサツキの並ぶ綺麗な道を歩いて少し奥に行くと、
本堂に着きました。
この時期は木の葉っぱで建物全体がうまく撮れませんが、花の寺院としても知られており、開花時期はとても綺麗だそうです。
さらに進むと地蔵堂があります。
そしてこの先に石の庭園があるのですね。
国指定名勝の瑞泉寺庭園
で、庭園に着きました。こちらです!
おお、これはすごい!今までに見たことのないタイプの庭園だ!
修学旅行で来てたと思われる小学生も、この庭園を見て「すげぇ!」を連呼してたので、子供でもわかる魅力があると思います(笑)
裏山の石を削って作った感じですね。鎌倉は昔は鎌倉石が有名で、石切場跡も結構あるのですよね。鎌倉石は比較的柔らかいそうで、加工して庭園を作るのにもちょうど良かったのかも知れません。
大きな洞穴は「天女洞」と呼ばれ、座禅修行の場所なんだそうです。
橋がかかってる場所もありますが、庭園の中には入れません。庭の手前から眺める感じですね。
それでもこれは見る価値ありです!庭園とは「小さな宇宙」というのがなんとなく分かったような気が・・・(^^;)
新緑や紅葉の時期に来ると、石と木の葉の色の対比があって良いかも。本堂の裏からの眺めも良さそうな、自然に囲まれた癒される庭でした。
ちなみに、瑞泉寺にのすぐそばに天園ハイキングコース入口があるので、修行場の面影のある山歩きも兼ねて楽しむのがオススメです。
Mitchie M のコメント:
夢想疎石設計の庭園巡りをしたくなった!
【著者:Mitchie M @_MitchieM】
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