埼玉県吉見町の比企丘陵にポンポン山という標高わずか30mの山があります。そこを目指して比企丘陵をハイキングしてきたので、そのレポートを書きたいと思います。
で、この丘陵のウォーキングが意外と見どころが多くて、なかなか楽しかったのです!主な名所は以下の通りです。
- 松山城跡
- 岩窟ホテル
- 岩室観音
- 吉見百穴
- 吉見観音 安楽寺
- 八丁湖
- 黒岩横穴群
- ポンポン山
特に史跡が充実してるので、長距離コースながら飽きずに歩けましたね。
地図とハイキングコース
まず、今回のハイキングのルートと地図はこちら。
東武東上線東松山駅からスタートして比企丘陵をウォーキング。最後にポンポン山に登ったら、川越観光バスの久保田バス停に行くというルートです。
コースの参考にした本は、山渓社の「埼玉県の山」です。ただ最新の本ではなく、一つ前の改定版にしかこのコースは載ってないので注意してください。
この本はルートや所要時間が詳細に書いてあるので、登山計画を立てる手間が省け重宝してます。今回はこの本に載ってるコースを忠実に歩きます。
「埼玉県の山」に掲載されている登山データは、以下のような感じです。
- 技術度:★☆☆☆
- 体力度:★☆☆☆
- 参考コースタイム:3時間20分
- コースの距離:12.0km
で、実際自分が歩いてみたところ、コースタイムは4時間7分、歩行距離は14.23kmでした。
吉見百穴をじっくり見て回ったりゆっくり写真も撮ってたので、観光を楽しむなら4時間は観ておいた方が良いかと。
詳細はヤマレコの山行記録に載せてあります。ではレポートに行ってみましょう!
ポンポン山 ハイキング・レポート
スタート地点は東武東上線の東松山駅。
駅の東口を出たら、駅前の大通りを東に直進。
遠くに丘陵が見えますね!あそこを目指します。ってかこんなところに丘陵があるの知らなかった・・・。
徒歩30分ほどで、東松山市から吉見町に入りました。ここから丘陵が始まります。
松山城跡
吉見百穴はすぐ近くなのですが、その前に「松山城跡」を訪れてみます。
丘を登って5~10分くらいで本丸跡に到着。
広場のようになってますが、何もないですね・・・。(^^;)
けど堀の跡など地形的なものははっきり残ってます。ここは「比企城館跡群」という名称で国の史跡に指定されてるそうです。
自分は歴史は詳しくないので、詳細は吉見町の観光HPを見てもらった方が良いかも(汗)
▶︎ 武蔵松山城跡 | 観光地 | 吉見町観光・見どころガイド
岩窟ホテル
松山城跡を降りたら、吉見百穴に行く途中に「岩窟ホテル」という謎の名所があります。これです。
現在は立ち入り禁止となってます。名前の通り岩を彫って作ったホテルなのですが、実際にホテルとして営業していたかどうかは不明。農家の方が1904年から20年くらいかけて彫って作ったそうです。すごい労力ですよね。(^^;)
今はこんな状態ですが、昔の写真をググってみると結構立派です!一度中を見て見たい・・・。
岩室観音
で、「岩窟ホテル」のすぐ隣には「岩室観音(いわむろかんのん)」があります。岩山の間に建ってて独特の外観。
入ってみるとパワースポット感がすごいです!
掘った岩の中に観音像がたくさん。2階に上がってみます。
この建物は江戸時代の寛文年間(1661~1673年)に再建されたものだそうですが、すごく歴史を感じさせるお堂です。
あと、建物裏の岩山の斜面があり鎖場がありました。
そこを登ると胎内くぐりができるようです。
穴がハート型なのが特徴。ここをくぐると安産やその他の願いごとが叶うと言われてるそうな。
岩室観音は大きくはないですが、独特な雰囲気と岩山の地形が相まって結構面白かったです!裏の岩の斜面も登ってみたかったなぁ。苔が生えてて危険なのでやりませんでしたが・・・。
吉見百穴
で、次は埼玉県の観光名所「吉見百穴(よしみひゃくあな)」です!
こちらは前回の記事にレポートをまとめたので、そちらを見てもらえたら。
軍需工場跡やヒカリゴケも見れて、非常に充実した観光スポットでした!
吉見観音 安楽寺
吉見百穴の後は、吉見観音「安楽寺(あんらくじ)」まで少々長い舗装路歩です。「北向地蔵」と書いてある道標があるので、それに従って歩いて行きます。
上の写真がその「北向地蔵」。このお地蔵さんのあるT字路を右折。「吉見観音」と書いてある道標に従って歩くと、「安楽寺(あんらくじ)」に着きました!
写真だとわかりづらいですが、仁王像が迫力あります!
そして本堂へ。おお、すごい大きくて立派な建物だ!
創建は806年とのこと!「安楽寺」は坂東三十三箇所の11番札所となってます。そして本堂の隣にある三重塔も素晴らしい!!
境内が綺麗でとても見応えのあるお寺です。公式サイトのリンクを貼っておきます。
▶︎ 吉見観音-安楽寺-
八丁湖
続いて、お寺の近くにある八丁湖(はっちょうこ)に到着。農業用のため池だそうですが、思っていたより大きかったです!
全天球写真はこちら。
周辺は「八丁湖公園」とし整備されており、日帰り温泉を備えた施設「フレンドシップハイツよしみ」もあります。
湖は一周できるのでウォーキングに良さそう。
▶︎ 吉見町役場 八丁湖
黒岩横穴墓群
その八丁湖公園の北側の丘には「黒岩横穴墓群(くろいわよこあなぼぐん)」という横穴式の集合墳墓があります。
下の写真のようにワイルドな吉見百穴的な・・・。
穴の総数は未発掘なものを含め500以上あるとされてます。地味な感じの場所ですが、吉見百穴より規模は大きいのですね。こちらは保存状態が良いので、貴重な史跡だそうです。
ポンポン山
一度公園を出て舗装路を少々歩き、最後はポンポン山を目指します。ということで、山のある「高負彦根神社(たかおひこねじんじゃ)」に到着。
本殿は普通な感じですが、創建は和銅3年(710年)と歴史があるのですね。
この裏側にポンポン山があるので行ってみます。するとこんな立て札が。
標高わずか30mの山だけど絶壁があるらしいです。そして山頂に到着。
ゴツゴツした岩場になってます。この山頂の岩を足で踏むと「ポンポン」と音がするのでポンポン山と呼ばれているとか。
そこからの眺めはこんな感じ。
主に北東側に展望が開けてます。なのでひたすら平野。
で、山頂の少し先にはその危険な崖が。
淵に立つとスリルあります!この崖がどうなってるか?下山して下から見てみました。
数十メートルある岩壁です!低山ながら見事な岩だなぁ。ポンポン山はこんな小さな岩山ではありましたが、思ってたより楽しめました。
あとは平地の舗装路をひたすら歩いて「久保田バス停」へ。
この最後の舗装路歩きが長かったですね・・・。1時間くらいかかります。そしてバス停に到着。
バスは大体30分に1本くらいの間隔で運行してます。だいぶ距離は歩きましたが、これにてハイキング終了!
感想とまとめ
今回は登山というより丘陵歩きなので、正直それほど期待してなかったのですが、見どころが多くって思っていた以上に楽しめました!
ただ舗装路歩きが多いので、夏場は避けた方がいいですね。歩行距離を短くしたい場合は、東松山駅から吉見百穴まではバスを使った方が良いでしょう。
Mitchie M の最後に一言:
関東平野の端にこんな面白い場所があるとは思わなかった。
▼ このハイキングで使用した装備の商品リンク
▼ 周辺のこんな所にも行ってます。
【著者:Mitchie M @_MitchieM】
コメント
お疲れ様です
埼玉所沢~飯能が、普段の生息地な私も全部行ったことないんですが…(一部心霊スポですがw)結構見所ある内容でした
mitchieさんの旅のお話は読んでて面白いですね!
楽しかったです
ありがとうございます!
調べてたら関連キーワードに「心霊」って出てきましたw
けど周辺は本当独特な雰囲気で霊場感がありましたね。(^^;)
我が地元にようこそ。
岩室観音の裏手の坂は松山城の搦手らしいので城に行けますよ。
それと八丁湖は心霊スポットだそうです。
おお、地元なのですか!
なるほど!城跡の一部なのですね!!
確かに八丁湖は夜は怖そうですね・・・(^^;)