先日10月31日に、群馬県富岡市の妙義山(みょうぎさん)にハイキングしてきました!
妙義山といえば、谷川岳と並ぶ遭難者数No.1の山です!もちろんそんな山の山頂に立つのは自分の技術力では無理です。(^^;)
しかし、妙義山には「中間道」(表妙義自然探勝路)という山腹を歩くコースがあるそうなのです。そこは初心者でも山歩きを楽しめ、難易度も高くないとのことで行ってみることにしました(コース中の最高標高は918m)。
まず中間道を歩く際の注意点から言うと、2018年10月31日現在、「第2見晴」という付近が落石で通れなくなってます。なので、妙義神社から石門群まで通り抜けられないので気をつけてください。情報はこちらでチェック。
▶︎ 【妙義山登山道】通行止め等の情報 | しるくるとみおか 富岡市観光ホームページ
で、ハイキングしてみて結論から言うと、
- 中間道の難易度は高くなく、それほど危険ではない
- けど第四石門付近にある大砲岩などを見に行く場合は危険あり
という感じです。
大砲岩周辺の奇岩群は中間道のコースではないです。けど意外と多くの人が行くので、滑落事故が起きていて注意喚起してます。気をつけてください。
妙義山は険しい山なので、危ない箇所は当然あるのですが、そこから見る風景は格別です!石門群も素晴らしいですが、第二石門では鎖場があります。ぜひ十分な下調べをして、安全な登山を楽しんでください。
ハイキングコースと地図
まず、今回のハイキングのルートと地図はこちら。
妙義神社からスタートするのですが、前述のように中間道が落石で石門群まで通り抜けられないので、県道の金鶏橋にある登山口から入山し、中間道に入りました。そこから石門群を目指して歩くコースです。
あと復路は時間が余ったので、石門群を見終わったら県道をずっと歩いて、妙義山や周辺の風景を楽しんでました。
通常は、石門群 → 一本杉 → 大人場 → 金鶏橋 という感じで戻ります。
コースの参考にした本は、山渓社の「群馬県の山」。
この本はルートや所要時間が詳細に書いてあるので、登山計画を立てる手間が省け重宝してます。
「群馬県の山」に掲載されている登山データは、以下のような感じです。
- 技術度:★★☆☆☆
- 体力度:★★☆☆☆
- 参考コースタイム:4時間15分
- コースの距離 8km
参考までに、コースは変更しましたが、自分が歩いてみたところ、コースタイムは5時間1分、歩行距離は11kmでした。
技術度については、大砲岩などの奇岩群を見に行く場合は、星が一つ増える感じです。
ではそのレポートに行ってみましょう!
妙義山ハイキング・レポート
ということで、JR信越本線の松井田駅に到着。
妙義山までは少々距離があるので、ここから折りたたみ自転車で走ります。
ちなみに、上州電鉄の上州富岡駅からは、妙義神社行きのバスが出てるそうです。松井田駅からだとアクセスはタクシーになりますね。山まで歩いていけない距離でもないですが、ちょっと遠いです。
では出走。下の写真は市街地から見える妙義山!荒々しい山容がいつ見ても素晴らしい!!
で、しばらく走ると妙義神社前の「道の駅みょうぎ」に到着。
この地点で既に標高430m。道の駅のお手洗いの前に自転車ハンガーがありました。あと向かいの駐車場にも自転車を置けそうです。
では登山靴に履き替えて、ここからスタート。
妙義神社
まずは大きな鳥居をくぐって、妙義神社を登って行きます。
山門も綺麗で立派!
創建は537年という非常に歴史のある神社なのです。
で、ここの石段がすごい!
この長さでしかも急傾斜。昔の石段なので形が不規則です。バランス崩して転げ落ちないよう、気をつけて登って行きましょう。
で、一番上に到着すると本殿が。
大きさはそれほどでもないけど、豪華で立派な建物です。黒を基調とした色使いで威厳を感じますね。
ここまで結構な高さまで上がってきたので、本殿前からは安中市方面の眺めが綺麗です。
ちなみに、神社の境内には宝物殿もあるそうで、神社を見に来るだけでも価値ありますよ。
中間道へ行ってみたが・・・
で、本殿のすぐ左側に中間道の入口があります。が!「第2見晴より先は通り抜けできません」との看板が!
読んでみると、第2見晴までは行けるそうです。けどそこから落石で通れないとのことなので、行っても結局ここに戻って来ることになるのですよね・・・。
ということで予定変更です。自転車を置いてある場所まで戻って県道を走り、金鶏橋の登山口から中間道に入ることにします。
ちなみに、ここにある地図を見たら中間道から上はほとんど上級者向け危険地帯でした。(^^;)
金鶏橋から登山開始。中間道へ
で、金鶏橋の登山口に着きました。
橋のそばには車が数台置けるスペースがあります。自転車もそこに置いとくことに。
では行きます!まずは登山口から少々歩いて、ベンチのある「大人場(おにんば)」という分岐に出ました。
ここから一本杉と中間道に道が分かれてるので、中間道方面へ登って行きます。復路は一本杉からここに来る感じです。
で、中間道への道はこんな感じ。
妙義神社の中間道入口にあった登山マップ看板によると、大人場から中間道までは「上級登山道」と書いてあったけど、そんなことはないです。
ただ「軽石多く滑りやすい」とも書いてあり、それはその通りでした。まあ気をつけて登れば問題ないレベルかと。
で、中間道のあずまやに到着しました!
ここから石門群方面に歩いて行きます!
中間道は「関東ふれあいの道」として整備されてますが、一部崩落してる箇所があるので注意してください。
そして長い鉄梯子に到着。痩せた岩場の上を歩きます。
ここまで来ると木々が紅葉してて綺麗。
続いて絶壁の岩の下を歩いたり。
そんな感じで進んで行くと、石門群直前の分岐に到着しました。
大砲岩を見に行く。そこは予想以上の危険地帯だった!
で、ハイキングコースはここから第四石門に降りて行くのですが、そこにはこんな注意書きが。
「死亡事故発生!!この先で滑落死亡事故が発生しました。この先は危険な岩場です。一般登山者は立ち入らないでください」とのこと。
けど結構人がそちら方面に行ってるのですよね。(^^;) なので行ってみることに。まずは本日最初の鎖場を降ります。
すると次の鎖場。うお!これは怖そう。
けど足を置く場所がちゃんと掘られてるので、気をつけて歩けば大丈夫です。で、最後の鎖場。
これは高さ4m~5くらいあるかな?垂直ではないけど80°くらいありそうな気も。
で、それを登り切ると絶景が!
うおおお!めちゃくちゃいい眺めだ!!
ですが、周辺の状況はこんな感じで超危険。
右下の鎖から登ってきた感じですね。写真だと下が写ってませんが断崖です!落ちたら確実にやばいです。
ここには奇岩がいくつかあるのですが、その一つ「胎内くぐり」。
右側から回り込んで岩の中をくぐるそうですが、崖の淵を歩く無理ゲー・・・。ってか近くに行くだけでも勇気がいります。
次に下の写真は「天狗のひょうてい」。
こちらは頑張れば登れます。ってか自分は登りました!鎖の部分が垂直な感じで怖いけど、近くに行くとそれほどでもなく、足を置く場所もちゃんとあります。なので鎖を離しさえしなければ大丈夫かと。岩の上はまあまあ広いので、それほど怖くないと思います。
で、そこからは周辺の奇岩が眺められて最高!
赤城山方面の眺めも抜群!
そして北西側には大砲の形をした岩「大砲岩」が。
あの岩の上に登ることができますが、結構難易度高いです。精神的な意味で。(^^;) いつかチャレンジしたい・・・。
と、こんな感じで奇岩周辺は本当危ないです!くれぐれも滑落しないよう気をつけましょう。
圧巻の石門群
奇岩を見たらコースに戻って少々降ります。すると第四石門が姿を現しました!
すげー!下に人がいるから比較しやすいですが、この大きさです!!迫力ある〜。
ちなみに、門の前は広場になっていて、大勢が休めるベンチとテーブルがあるので、休憩にはちょうど良いです。
あとは残り3つの石門を見て回りますが、ここからはずっと下りです。まずは分岐を少し進んだ行き止まりにある第三石門。
こちらは他の3つと比べると小ぢんまりした石門ですね。戻って引き続き降りて行きます。
登山道は石段になってますが、落ち葉があると滑りやすいので注意してください。
で、それに気を取られてか、分岐を見逃して石門を通らない回避ルートを降りてしまいました・・・(汗)なので第一石門から第二石門を見に、再び登ります。
で、こちらが第一石門。高さは数十メートルありますね!
「この形は一体どうやってできたんだ?」と思うほど不思議な形です。それが4つもあるのだから神秘的!
で、次は細長い穴が特徴の第二石門へ。
こちらは鎖場を歩いて通り抜けます。まずは「カニの横バイ」という横歩きの鎖場。
ここはそれほど危なくないです。
続いて「たてばり」という鎖で穴の中をくぐります。
ここは門直下の岩の溝が狭いので、下半身が挟まらないよう注意。下から石門を見るとこんな感じ。
あとは下りの鎖場を抜ければ、第二石門は終了。
そして先ほどの道に出て再び下り、登山口に出ました。
通常コースだと、ここから一本杉、大人場を経由して金鶏橋に帰ります。
が、電車の時刻まで時間があるので、県道を歩いて妙義山や周辺の風景を楽しむことに。
少し離れた場所から見る妙義山は本当素晴らしいですな!ぜひ紅葉や桜の時期に来ることをオススメします。
感想とまとめ
中間道コース自体は、それほど危険ではないことがわかりました。超初心者でなければ安全に楽しめると思います。ただ大砲岩などを見に行く場合は注意が必要です。
個人的にはスタートは金鶏橋ではなく、石門群から始めた方が良さそうな気がしました。その方が鎖場に徐々に慣れて行き、最後に難関の大砲岩を見に行けます。いきなりクライマックス的な感じではありますが。
妙義山は危険箇所が多いですが、何度も来たくなる危ない魅力がありますね。(^^;) 鎖場は万全の準備で臨みましょう。
Mitchie M の最後に一言:
いつか上級者コースにチャレンジできるといいですね
▼ 群馬県のこんな山にも登ってます。
【著者:Mitchie M @_MitchieM】
コメント
初めまして
自分が、小学4~5年生ぐらいの時に
妙義山付近の学校は、遠足?で
そのコースを歩きます?
今は?やってるか知らないけど
はじめまして!コメントありがとうございます。
遠足で歩くのですか!小学生が集団で歩くには少々危険な気もしましたが・・・。(^^;)
でも景色は最高ですよね!