2017年7月2日まで上野の東京都美術館で開催されている、ブリューゲル「バベルの塔」展の内覧会に行ってきました!そのレポートを書きたいと思います。
「バベルの塔」は、ネーデルランド(オランダ)の巨匠ピーテル・ブリューゲル1世の最高傑作として知られている絵画です。ボイマンス美術館が所蔵してます。下の写真は会場のパネルです。
▶︎ 公式サイト:【公式】 ブリューゲル「バベルの塔」展
この絵が実に24年ぶりに来日とのこと!もしこの間隔だと次回は2041年ですので、お見逃しなく。(^^;)
展覧会の内容はというと、さすがに「バベルの塔」だけでは、この絵画の理解を深められないので、16世紀頃のネーデルランドの美術についても、鑑賞できるようになってます。
そのうちの一つが、ブリューゲル1が多大な影響を受けた、ヒエロニムス・ボスという画家の作品で、彼の貴重な絵画も見ることができます。
そういうことから、今回の展覧会のサブタイトルに「16世紀ネーデルランドの至宝 ーボスを超えてー」という名前が付いてます。
会場は3フロアに分かれているのですが、主な見どころは、
- LBF:16世紀ネーデルランドの美術
- 1F:ヒエロニムス・ボスの絵画
- 2F:バベルの塔
といった感じです。正直自分は絵画には詳しくないですが(汗)、「バベルの塔」が描かれるまでの時代背景や流れがわかって、理解が深まりました。
とにかく本物の「バベルの塔」を鑑賞できる貴重な機会でした!ではそのレポートに行ってみましょう。
「バベルの塔」展 レポート
まず入口では、音声ガイドを有料で貸し出しているようです。自分は借りませんでしたが、音声ガイドでは雨宮塔子さん(”塔”だけに?)と森川智之さんが、鑑賞のポイントなどを案内してくれるとか。
で、ここから先は撮影禁止なので、文章のみで紹介致します。
LBF:ネーデルランドの美術
ここでは、主に16世紀頃のネーデルランドの美術作品が展示してあります。
絵画展なので絵があるかと思いきや、最初は彫刻です。主にオーク材を用いた優れた彫刻を見ることができます。
この先は絵画ですが、主に宗教画が中心に続きます。のちに「バベルの塔」が描かれるための、時代の流れを感じられました。
1F:ヒエロニムス・ボスの絵画
ここでは奇想の作家、ヒエロニムス・ボスの作品がメインです。彼の絵は現実には存在しない、奇想の世界を描いた作風が特徴。
ちなみに、現存している彼自身の描いた絵は少ないそうです。なので展示には彼の工房の画家が描いた絵とか、ボスの模倣者が描いた絵が多かったですね。もちろん本人の描いた絵もあり、油彩画2点が初来日で貴重とのこと。
模倣画を見てみると、結構漫画っぽい感じもする絵が多いので、空想系とか、モンスターものの漫画が好きな人には良いかも知れないです。
あとこのフロアの最後には、ブリューゲルの版画も展示されてます。こうして見てみると、ブリューゲルがボスの影響を受けていたことが良くわかるでしょう。
2F:バベルの塔
ということで、2Fには本日のメインの「バベルの塔」が展示してあります!
で、実際に本物を見てみたわけですが、この絵は細かく描かれてる割には、サイズが結構小さいです。59.9×74.6cmなのですね。なので混んでると、近くで細部をじっくり見るのも大変かも・・・。
けど、こんな事も想定してか、会場には拡大模写した、大きな「バベルの塔」の絵が展示してあります。
個人的にはこちらの方が細部までよくわかって、見やすかったですね。(^^;) それに大きいので迫力があります!
あと「3D映像シアター」で「バベルの塔」を3D再現した映像を見られるようになってます(上映時間約7分)。
これを見ると、この絵画の細部まで詳細に描かれた凄さと、作品に対する理解が深まりましたね。改めて「バベルの塔」の凄さがわかりました!ってか、この展覧会に来るまで、この絵に人間が約1400人も描かれてるなんて知りませんでしたよ(汗)
グッズショップ
で、絵画を楽しませてもらったら、最後にグッズショップがあります。こちらは写真を撮れるのでパシャリ!
タオルの塔とか、
スノードームとか、
パズルとか、
モンスターが描かれたプレートとか
モンスターシール付きキャラメルとか、
公式ブックとか、
色々ありますので、記念にぜひ。^^
感想とまとめ
今回は内覧会ということで、混んでる事はなく快適に鑑賞できました。絵画は全体的にそれほど大きくないので、混雑時だと見るのが大変かも知れません。
ちなみに、混雑状況は公式ツイッター・アカウントで確認できるようです。
▶︎ バベルの塔展 待ち時間お知らせ(@babel_konzatsu)さん | Twitter
あと、奇想系の絵はサイズが小さく、隅々まで細かく描かれてる絵が多いです。なので目が疲れます。他のお客さんも「目がチカチカする」と言ってました。(^^;) 細部までよく見たい人は美術鑑賞用の「単眼鏡」とかを持っていくと良いでしょう。
作品の解説は充実しているので、予習をしないで行っても楽しめます。
とにかく、細密かつ壮大に描かれた「バベルの塔」は必見です!
Mitchie M のコメント:
東京スカイツリーよりは低いのね。
【著者:Mitchie M @_MitchieM】
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