コミケ(C89)で頒布する新譜CD『39D』のデータの納期が迫って参りました。
ということで、本日CDマスタリング作業が完了し、DDPマスター(DDPイメージ)を作成。無事提出できました!
CDプレス用のデータの納品は、自分ではあまりやらないので(3年前のコミケ以来)結構気を使いますね・・・。なので、ここでDDPマスター作成の忘備録でも残しておきたいと思います。
DDPマスターの作成
まずDDPマスターを作成するためのマスタリングのソフトですが、前回同様AppleのWaveBurnerを使うことに。
が!しかし、HDの中を見てもアプリケーションが見つからない・・・。それもそのはず。すでに開発が終了していたのです(汗)。上の画像を見ると2009年で止まってますね・・・。
Logic Pro 9までは付属していたのですが、そういえばPro Xになってからは見ませんでしたね・・・。そもそもこの時代にAppleがCD作成用のソフトを開発し続けるわけないですよね(笑)
けど、念のため残しておいたLogic Pro 9が動くPCにWaveBurnerは入っていたので、それを使えました。こんな感じの画面です。
マスタリングの内容は後日記事に書こうかと思ってますが、WaveBurner上では音源を並べて曲と曲の間の秒数を設定するくらいです。ミックスの段階まで遡れるのであれば、ここでエフェクト処理するより、ミックスを修正した方が良いので。
そして、並べた音源が問題なければ、プルダウンメニューの『DDP イメージを保存』を選択すればDDPマスターのファイルは作成できます。実に簡単。
しかし、これでCDプレスするわけですから、ミスがないよう確認しなければいけません。念のため『ディスク作成』でCD-Rに焼いて聴いてみた方が良いですね。そのCD-RはCDDBに曲の情報を登録するのにも使えるので。
あと、DDPマスターがちゃんと出来ているか心配なところです。そこで、音源だけ確認するのであればXLDというソフトウェアを使うと良いです。
X Lossless Decoder: Lossless audio decoder for Mac OS X
このソフトでDDPイメージの中のDDPMSファイルを読み込めば、そこからwavなどの音声ファイルに変換できます。
であと、WaveBurnerのようにDDPイメージ自体を読み込む機能がない場合、DDPファイルがちゃんと読み込めるのか確認できないと心配なところです。
その確認をするために、トライアルでマスタリング用のソフトを使ってみました。Sonic Studioの『SoundBlade LE』というソフトです。
Sonic Studio – soundBlade LE | Media Integration, Inc.
トライアルでの使用は期間限定(14日)で機能は無制限ですが、iLokによるオーソライズが必要なので、次に使うときは購入しないとダメですね。(^^;)
で、ソフトを入れて起動し、プルダウンメニューの『Open DDP Image』を選択して開いてみました。
ちゃんと曲間の長さの情報も含め読み込めてます!これならたぶん大丈夫でしょう。無事プレスが問題なく済むことを願ってます!
最後に、DDPイメージの中身についてですが、
- AUDIO.DAT(音声データ)
- DDPID(DDPのバージョン、メディア情報)
- DDPMS(DDPファイルの構成情報など)
- SUBCODES.DAT(PQ情報など?)
の4つがあれば大丈夫なようです。
※ ただし、DDPイメージ作成の際に『CDTEXT.BIN』ファイルが生成された場合、そのファイルがないとプレスの際エラーが起きて、プレスできないそうなので注意。
ということで、音楽も配信に移行しつつある現在ですが、日本では同人文化のおかげで、まだまだCDマスタリング用のソフトが活躍しそうです!
▼ CD自主制作に関するこんな記事も書いてます。
【著者:Mitchie M @_MitchieM】
コメント
Mitchieさんこんばんは(*^▽^*)
某アーティストさんがマスタリングに立ち会い曲間の秒数にもこだわり均一ではないとか言ってたのに
そのCDからWALKMANにシンクロ録音しちゃったら曲間の秒数も均一になってしまい申し訳ないと思ったまみりんです(^_^;)
音楽配信が当たり前になっても、音楽だけじゃなくCDのジャケットを眺めたり飾ったりして楽しみたいものですね♪
マスタリングって聴いてる側からすると、ほとんど分からないような小さな調整である事も多いですからね。(^^;)