昨日は群馬県吾妻郡中之条町にある、吾妻八景の一つの嵩山(たけやま:標高789m)に登山してきました。
正直、嵩山は観光地っぽい感じなので、山登りに関してそれほど難易度は期待してなかったのですね。けど、実際歩いてみると、鎖場があったり結構ハードで、眺望も良く、巨石・奇岩も見れてかなり楽しめました!
登山のコースと地図
その嵩山の場所と、当日歩いたルートを地図で見るとこんな感じです。
JR中之条駅から山までちょっと離れてるので、折り畳み自転車を使って行きます。
今回のコースはいつもの山渓の本を参考にしました。こちら。
「群馬県の山」は最近改訂新版が発売されました。ルートや所要時間が詳細に書いてあるので、登山計画を立てる手間が省け重宝してます。
ということで嵩山の登山レポートを書いていきます!
嵩山(たけやま)登山レポート
まずはJR吾妻線で中之条駅に到着。
ここから折り畳み自転車のbd-1で登山口まで走りますが、注意点をひとつ。駅付近にコンビニはありません。登山用の食料は中之条に着く前に買っておいたほうが良いでしょう。
では出走します。登山口までの距離は4.5kmくらいかな?歩くのはきついので、足がなければタクシーが良いかと。
道はわかりやすいです。登山口のある「道の駅 霊山たけやま」を目指せばOK。
嵩山が近くなってきました。
右のピークが山頂ですね。あそこまで登ります!
そして道の駅「霊山たけやま」に到着。
自販機はあるので、飲料水の補給は可能。
「そば処けやき」の茅葺き屋根の建物が素敵!
駐車場から眺めた嵩山。
このように山の麓は観光地的な雰囲気なのですが、山頂付近は結構ハードな登山に。(^^;)
では表登山口から登っていきます。
嵩山に登山!まずは小天狗へ
登山シューズに履き替えて、bd-1はここでお留守番。
一応地図を貼っておきますね(クリックで拡大可)。
嵩山は3つのピークがあり、それぞれ小天狗、中天狗、大天狗と名付けられてます。登山ではまず尾根に出て、その後は各ピークを踏破する感じです。
で、登山口から登り始めると、まず巨石の側に観音様が。
山内には「嵩山三十三番観世音」という、その名の通り33体の観音様が岩の側に祀られてます。これはその「一番」の観音様なのですね。ちなみに全部の観音様を見て回ろうとすると、結構な時間を要します。
とりあえず、尾根まではそこそこ急な坂が続きます。
途中のあずまやに到着。そこからの展望。
榛名山の北側がよく見えます!まぁ更に登って行けばもっと良く見えますよ。
ということで「天狗の広場」という尾根道の広場に到着。
ここからは尾根歩きになります。
まずは西側の岩峰「小天狗」へ。広場から歩いてすぐですが着いた!
眺めはというと・・・
おお!これは素晴らしい!!しかも岩の上なのでスリルあります。けどまぁ山頂に比べればこれはまだ序の口。
中天狗・五郎岩へ
で、一度広場に戻って、次は「中天狗」へ。
ここで途中、岩の間を通り抜ける、名物の「胎内くぐり」に寄るのもアリかと思います。小柄な人なら岩の隙間を通れるらしいですが、自分は小柄ではないので、今回は行きませんでした。
けど帰ってきて調べてみたら、腰回り85cmまでの人は通れるらしいです。とりあえずチャレンジしてみれば良かったなと後悔・・・。
で、中天狗手前の眺望スポットに到着。
中天狗には展望なし。
次は大天狗の前に「五郎岩」を目指します。ここら辺から道に霜が降りてましたね。
片側が急傾斜で、落ち葉も多く滑りやすいです。なので12月はオススメできません。できれば11月までに来たいところですね。
途中、嵩山城があった城跡の「 実城の平」というところを通ります。
最近では『真田丸』の真田氏ゆかりの地として注目されてるみたいですね。
現在ここには観音様がズラッと70体くらい祀られてます。
で、 次は経塚という分岐を経て、五郎岩方面に向かいます。
その五郎岩直前の二十八番、二十九番観音の場所がすごい。
まずは二十八番観音。
この写真は斜めにして撮ってるけど、右側が急傾斜になってるので、落ちないように注意。
続いて二十九番。
観音様は写真上方の岩の上にあり。ちなみに急斜面につきこれ以上下がれないので、このような構図の写真になってます(汗)
それを見に行くには下の写真のような斜面を登ることに。
一応登るためのロープはあります。写真には写ってないけど、この傾斜がずっと下まで続いてるので、無理しないほうが良いでしょう。自分はやめておきました・・・。
そして五郎岩に到着。岩の上から周辺を眺められるのですね。
下の写真の右上にある出っ張った岩が嵩山山頂です。
後ほどあそこまで登ります!
では経塚へ戻りましょう。途中にある鳥帽子岩。
ここには二十七番の観音様が。
経塚に戻りました。嵩山山頂となる大天狗を目指します!
大天狗(嵩山山頂)へ
ここからは本格的な鎖場登場!
しかも長い!!ソロなのでスリングとカラビナで安全確保。
傾斜はそれほどないですけど、鎖を手放して転げ落ちたら確実に大事故に繋がります。ここは気をつけて登りましょう。
そして嵩山山頂に到着!
標高789m。実は、さらに山頂に高さ3~4mくらいの大きな岩があって、そこに登れます。
ここも鎖があるけど、垂直に近いので、腕力で登る感じ。
で、登り切ると素晴らしい眺望が!
おお、すごい。360度見渡せる!これはいいですね!!しかも岩の上に立ってるのは結構怖いぞ。(^^;)
嵩山周辺にはそれほど大きな山がないので、眺望は見事です!これは来て良かった!!
東登山道で下山
とうことで、山頂を楽しんだら下山開始。 今度は鎖場を下降。
そして経塚に戻ったら、帰りは東登山道を降ります。
この道は巨石の側を通るのですが、岩の迫力がすごい。
岩の側にはいくつか観音様が祀られているのですが、現在は落石の危険があるため一部通行禁止に。
そして降り続けると、道の駅の駐車場が見えてきました。
ここが東登山道の入り口。
無事下山完了!2時間半ほどで戻ってこれました。
帰る前に、道の駅の真ん前にある「親都神社の大ケヤキ」を見学。
おお、でかい!主幹はもうないけど、樹齢700年以上だそうです。
そして親都神社にお参り。
本殿も立派です。順序としては登山前に安全祈願するべきだったかも。(^^;)
ということで、嵩山登山楽しませてもらいました!
帰りは電車待ちの時間があったので、中之条といえばこの人。「平成」の人としても知られている故・小渕恵三元首相の銅像を見学。
そして帰りは特急草津に乗車。
中之条を16時7分発の列車です。自転車の荷物があるので指定席をとりましたが、12月の平日だったら自由席でも余裕がある感じでした。
登山の感想とまとめ
昨年、この近くにある岩櫃山に登りました。
▼ 参考記事:
嵩山登山は岩櫃山ほどハードではないにしても、危険度は岩櫃山に近いものがあります。
両方とも山頂が岩峰であり、似た感じの山です。なので順序としては、まず嵩山にチャレンジしてから岩櫃山に行くと良いかと思います。
Mitchie M の最後に一言:
ちゃんとした装備で来ないと危ないよ。
【著者:Mitchie M @_MitchieM】
▼ 群馬県のこんな山にも登ってます:
コメント
今日 同じコースを辿ったので よい復習がデキマシタ?ありがとう 不動岩は登らなかったのですかぁ?
読んでくれてありがとうございます!
小天狗で行き止まりかと思って、不動岩は行くのを忘れてました。(^^;)
はじめまして。
たけやま、嵩山リピーターです。
いろいろ見ていたらMさんにたどり着きました。
びっくりです。
初音ミクの作者が山好きとは。
素敵ですね。
見てくれてありがとうございます!嵩山はスリルがあって楽しいですよね。^^
最近は自粛生活ですが、コロナが収束したらまた群馬県の山に行きたいです!