結構前にはなるのですが、音のYouTubeといわれる「SoundCloud」と、人工知能アルゴリズムによる自動マスタリングサービス「LANDR(ランダー)」が提携しました。
その自動マスタリングの実力を以前から試してみたかったのですが、今日使ってみました!
LANDRの使い方
まず、SoundCloudのアカウントを持っている人はこちらのサイトに行きます。
▶︎ LANDR
すると、このような画面が出てくるので、SoundCloudアカウントでログイン。
その後、基本情報を入力して、LANDRのアカウントを作ります。
で、それが完了すれば早速マスタリングができるようになります。次の画面が出てくるので、ファイルをドラッグ&ドロップするだけ。
そしてマスタリング処理中。
処理時間は1分くらいでしょうか。
完了したら強度(音圧)を選べます。
ここは「高」で!
それが決定したらSoundCloudにアップロードできます。下の画像の一番右の「SounCloud」を選んでください。
これで音源がアップされるのですが、Privateモードで投稿されるので、初期状態では公開される事はありません。
ちなみにSoundCloudの「Download original file」で、マスタリングした音源のwavファイルを落とせました(SoundCloudのプランにもよるらしい)。実際ダウンロードしてみると、ファイルは44.1kHz 16bitでアップされているようですね。
マスタリング音源の聴き比べ
で、出来上がった音源を聴いてみたいと思います。
音源は「キュート・メドレー 〜アイドルサウンズ〜」を使用。
比較のために、
- マスタリング前のオリジナル音源
- LANDRによる自動マスタリング音源
- 自分がマスタリングした音源
の3つを以下に並べました。
1. マスタリング前のオリジナル音源
2. LANDRマスタリング音源
3. 自分がマスタリングした音源
で、LANDRのマスタリング音源を聞いてみた感想はというと・・・
「おお!クリアーで歪んでないし、綺麗な音で悪くないじゃん!!」
というのが自分の感想です。自動でここまで出来てしまうのは驚異ですね。頑張れ人間!(^^;)
ってか自分のマスタリングした音源は「勢い」重視で、歪みが目立ち始めるギリギリまで音を上げてるので、LANDRと比べると荒っぽいような気も(汗)
とはいえ、自分でマスタリングできる人なら自分でやった方が良いかなと。その理由としてはまず音圧ですね。
楽曲の同じ箇所でLANDRと自分のマスタリングの音源のレベルメーターを見てみると、こうなりました。
上がLANDR、下が自分のマスタリング音源です。RMSで3dBほど違います。クラブミュージック並に音圧をもっと上げたい場合は、LANDRでは物足りないでしょう。
続いて、周波数分布を見てみます。
左がLANDR、右が自分のマスタリング音源です。
中域以上はそれほど変わらないものの、重低音は明らかに自分のマスタリング音源の方が出てます!
まぁ低音が出てるから良いというわけではありませんが、レンジは広い方が良いですよね。とはいえ、この重低音はかなり作ってます。なので、LANDERはそこまで大きな音作りはしてくれないということですね。
そういうことから、LANDRでマスタリングする場合、ミックスがしっかり出来上がってることが前提条件となるでしょう。
まとめ
人間に比べると、まだまだ及ばない点はあるとはいえ、マスタリングできない人にはLANDERは便利なのではないでしょうか。
何より数分でこのレベルのマスタリングが完了してしまうのは本当驚異ですよね。
細かい部分に拘らなければ、音楽のマスタリングとして十分なクオリティーだと思います!
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【著者:Mitchie M @_MitchieM】
コメント
こんにちは。
私は、マスタリングというものが、よく分かっていません。
2と3の違いは分かりませんが、1と2、1と3の違いは分かります。
機械がやってしまうのですかー。
凄いですね。
本当すごい時代になりました。(^^;)
Michie-Mさん
LANDR AUDIO日本担当です。今回はLANDRをテスト、聞き比べ、そして詳細な感想を書いていただきありがとうございます!*\(^o^)/*
音圧に関しては2014年に最初にリリースされたエンジンよりも現在のエンジンは上げないようにアップデートされました。音圧戦争からできるだけ離れることにより、その曲の深さやきめ細かさをより出して、一曲一曲の表現力を強調できるように人工知能がマスタリングしています。
じっくり、たっぷりLANDR を使って、試していただき、本当にありがとうございます!
これからもよろしくお願いします。
LANDR AUDIO 日本担当(人工知能ではありません)
どうもありがとうございます!記事を読んでもらえて恐縮です(汗)
音圧については歪んでしまったら問題なので、そのマージンも考えて少し低くしてらっしゃるのかな?と思いました。
とにかく、短時間の処理で綺麗な音に仕上がっているのには驚きでした!
今後益々進化すると思うので、アップデートも楽しみにしてます。^^