一昨日公開となった、カップヌードル×プロセカ コラボ企画のオリジナル曲『徳川カップヌードル禁止令』。
このトラック制作で使用したプラグインを紹介したいと思います。
ドラム&パーカッション
ドラムやパーカッションは、全てLogic Pro付属のUltrabeatかSamplerで鳴らしてます。
特にキック、スネア、ハイハットは大事なので、Ultrabeatにサンプルを読み込んで、アタックや音の長さなど細かく調整してます。
調整のあまり必要のないものについては、Samplerでそのまま鳴らしてる感じです。全てワンショットのサンプルです。
ベース
曲中でベースは4種類くらいのシンベ使ってます。メインのベースはGForce SoftwareのMinimonsta。
自分の曲では昔からよく使ってるので、使い慣れた安心感があります。
また、サビ前のビルドアップでのアシッドベースっぽい音はXfer RecordsのSerum。
定番ですね。他のTB-303系のプラグインも試したのですが、やっぱこれが今っぽい音だったので。
SERUMは他にも、大サビの808ベースっぽい音や、ワブルベースにも使用。ベース以外ではイントロ/ブリッジ/アウトロのメロディに、SERUMのシンセリードをユニゾンして使ってます。
ウワモノ
今回和モノのダンスミュージックということで、ウワモノの和楽器はバッキングに琴(箏)と三味線を使用。
琴はImpact SoundworksのKoto Nation。Native InstrumentsのKontakt用のライブラリです。
少し硬い音ですが抜けが良くて、ダンスミュージックのような音圧のあるオケだとこれくらいがちょうど良いですね。
注意点としては、サンプルにピッキングの際の弦に触れた音も含まれているので、ジャストで打ち込むとやや発音が遅れて聴こえます。ノートを少し前にずらして打ち込みましょう。
Koto Nationは琴以外にも三味線も入ってるので、初めて和楽器の音源を買う人にオススメです!
ただ、三味線が地歌三味線なため、ちょっと音が弱いのですよね。そこで、三味線は津軽三味線の音源を使用しました。Sonica InstrumentsのTSUGARU SHAMISENです。
こちらもKontakt用のライブラリです。ちょっと値段が高いのですが、音のクオリティーは最高!キースイッチを使って細かく打ち込めば、結構リアルな音が出せます。津軽三味線の音源といえばこれ一択になるのではないでしょうか。
あとは、曲中に笛っぽい音も入ってますが、こちらはNative Instruments Massiveのシンセリードの音です。
笛の音源よりシンセの方がはっきり聴こえるし抜けが良いのですよね。まぁプラグインはMassiveじゃなくてもいいのですが、使い慣れてるので。音は三角波に高速LFOを薄くかけて、少し荒っぽい音にしてます。
Massiveは他にもAメロでの裏拍に入るコードシンセや、矩形波のピッチLFOがかかったシンセリード、上昇ノイズスイープに使用してます。
その他にウワモノでは、Roland D-50の有名プリセット「Fantasia」っぽいベル音のサンプルをSamplerで鳴らしたり、reFXのNEXUSのピアノのプリセット音をコードバッキングに使いました。
エフェクター
基本的にはエフェクターはLogic Pro付属のものを使って音作り。で、大事なトラックに関してはコンプとEQを最終的にSonnox Oxford DynamicsとOxford EQに差し替えるという方法をとっています。この2つはやはりLogic Pro付属のものを使うより一段上の音がしますね!
他に特別なエフェクターは使ってないですが、4つ打ちの曲なので、ウワモノやベースの表拍を抑えるのにNICKY ROMEROKICKSTART を軽くかけてます。
あとはマスタートラックにiZotope Ozone9を挿して仕上げてる感じです。こちらマスタリングの記事に詳細があるのでよかったら。
何か参考になれば幸いです。
【著者:Mitchie M @_MitchieM】
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