Logic Proに付属してるステレオイメージ系エフェクト「Stereo Spread」。このエフェクターの活用方法を紹介したいと思います。
Stereo Spreadの概要
まずはこの概要について。「Stereo Spread」は音を左右に広げてくれるエフェクターで、GUIはこんな感じです。
で、パラメータを解説すると、
- Order:周波数帯の分割数
- Upper Int.:高周波数帯域の広がり
- Upper Int. :低周波数帯域の広がり
- Upper Freq.:高周波数帯域の上限
- Lower Freq. 低周波数帯域の上限
の5つしかなく、非常にシンプルです。
これを設定することにより、入力された音を広げる事ができるのですね。
Stereo Spreadの活用法
で、自分がこのエフェクターをよく使用するのが、シンセベースです。
特にビンテージ系アナログシンセベースの音(モノラル)にかけると、適度な広がりを加えてくれて音の存在感が増します。
その時のパラメータ設定はだいたい以下のような感じです。
- Order:12
- Upper Int. 100%
- Upper Int. 62〜66%
- Upper Freq. 6200Hz
- Lower Freq. 220Hz〜260Hz
重低音については広げないでセンターに位置させておいた方が良いので(そもそも広がりが聴感上わかりづらい)、中低域あたりから広げるようにします。この際低い帯域は少し広がりを狭くして、高域をいっぱいに広げる感じに設定。特に低域の音の広がりは曲全体の音の太さに関係してくるので、細かくいじってみることをオススメします。
あとは音源トラックのセンドから音を送って、AUXで「Stereo Spread」をかけるようにすると、モノラルのシンセベースに適度な音の広がりを与えることができます。センドで送る量は、オケとの兼ね合いで決めると良いでしょう。そしてエフェクト音のみにEQをして調節するとさらに良い感じになるでしょう。
最後に
最近の音源(プラグイン)では音を広げるエフェクトが搭載されているものが多いですが、ビンテージ系のシンセはモノラルな場合もあるので、「Stereo Spread」が活躍することが多いです。とくに自分はGForceの「Mini Monsta」と一緒によく使用します。
音源内蔵のエフェクトで広げてしまうと、AUXにかけるエフェクト(例えばリバーブやディレイ)にも影響してしまうので、それを避けたい場合には、音源とは別のエフェクトで広げた方が良いです。そんなときに「Stereo Spread」が便利だったりします。
Mitchie M のコメント:
自分のボカロ曲に入ってるシンセベースには「Stereo Spread」がかけられてる事が多いです
【著者:Mitchie M @_MitchieM】
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