よく音楽雑誌の「オススメのアレンジ教本」という話題で、必ずと言っていいほど名前の挙がってくる定番の本があります。
ドン・セベスキー著「コンテンポラリー・アレンジャー」です。
実は自分は今まで読んだことがなかったので、先日ポチりました。(^^;)
アレンジといっても、具体的に言うとオーケストレーションの本なのですね。
オーケストレーションに関しては、この本の出版社であるATN社から、巨匠ヘンリー・マンシーニが書いた「サウンズ&スコアーズ」という本が出ています。
▶︎ 参考記事:ヘンリー・マンシーニが書いたオーケストレーション教本『サウンズ&スコアーズ』を読んでおいて損はなし!
自分はこちらは既に読んでいたので、「コンテンポラリー・アレンジャー」に関しては読まなくていいかな?と思って今まで読まなかったのですね。
けど、ここのところ、生楽器の音を勉強する必要性を改めて感じたので読み始めた次第です。
で、毎日少しずつ読み進めてるのですが、やはり定番の本だけあって内容が良いですね!以下、ヘンリー・マンシーニの「サウンズ&スコアーズ」と比較して書いていきます。
「サウンズ&スコアーズ」との比較
「サウンズ&スコアーズ」は、文字数が少なく、例となる譜面がたくさん載ってるスタイルの本でした。要するに「譜面を読んで勉強してね」という感じ。
けど、こちらの「コンテンポラリー・アレンジャー」は「サウンズ&スコアーズ」に比べて文字は多めです。なので、アレンジの考え方や、細かい注意点が書かれていて情報量が多いのです。
楽器法についても「サウンズ&スコアーズ」は、各楽器の出すことのできる音域くらいの記述してませんでした。が、こちらはもう一歩踏み込んだ事が書かれていて、例えばトロンボーンは「グリッサンド可能な音域」とか、フルートだと「トリルの難しい音程」といった細かい事にも触れてます。
ただ、「サウンズ&スコアーズ」は譜例の多くは付属CDに収録されていたのに対し、「コンテンポラリー・アレンジャー」の付属CDはそれほど譜例に対応してません。
なので、譜例の音は自分で打ち込むなりして、音の響きを確認した方が良いかと思います。面倒ですが・・・。
また、譜例は「サウンズ&スコアーズ」が60年代のジャズっぽい曲が中心だったのに対し、「コンテンポラリー・アレンジャー」は70年代のイージーリスニングやフュージョンっぽい感じの物が多いです。
というのも、この著者のドン・セベスキーというのは、70年代一世風靡したイージーリスニング系レーベル「CTI」の作品でアレンジャーとして活躍した人物なので、そういう譜例が多いのです。
音としては少々古いのですが、自分はCTIの作品は大好きなので、そのアレンジ手法を学べるのは嬉しいですね!
まとめ
ということで、まだ読み始めたばかりですが、言葉で丁寧にアレンジを解説してくれている本なので、とても参考になります!
譜例を一つ一つ検証しながら、じっくり読んでみたいと思います。
【著者:Mitchie M @_MitchieM】
コメント
日々是研究!
ですね。
私も研究しないと(^_^;)
いくらでもやる事はありますね。(^^;)
お疲れ様です
古い音も聴いた事のない人には
斬新かも!と思います(期待してます)
そう言えばproject diva xのCDを
聴きましたが…改めて!
Mitchieさんのメドレー良かったです
DIVELAさんやtreowさんのヤツも
自分好みで良かったですが
(各メドレー、
古参ボカロファン泣かせでした)
Mitchieさんによる他の方の楽曲の
アレンジを聴いてみたいです!
どうです!確かに自分以外のPさんの曲をアレンジしてみるのも面白いかも知れませんね!!