おかげさまで、YouTubeでは20万再生を超えた、新曲の初音ミク,KAITO『大江戸ジュリアナイト』。
この曲のトラック制作で使った音源を、可能な範囲で紹介したいと思います。
今回の曲は90年代のハイパーテクノっぽいアレンジにしているので、その事も念頭に置いて読んでもらえたら幸いです。
ベース
ベースはテクノなのでシンセベースです。音源は自分の楽曲では使用頻度の高い、GFORCE SoftwareのMINIMONSTAを使ってます。
音はかなりフィルターを絞ったディケイ短めの大人しめの音になってます。90年代テクノの定番的な設定です。
ウワモノ
シンセ系
シンセ系で使ったウワモノは、まずイントロのKAITOのラップ部分で聴かれる、ポルタメントの効いたシンセリード。これはNATIVE INSTRUMENTSのMASSIVEです。
設定はハイパーテクノっぽく派手な音にしてます。
あとMASSIVEは、1コーラス目終了後の間奏でダブステ音頭っぽくなる部分で、ウォブルの音などにも使用。
ピアノ
「90年代テクノのピアノといえばKORG M1でしょ!」ということで、ピアノにはKORG Legacy Collection M1を使いました。
けど改めて聴くとM1ピアノって結構音が細いのですよね(M1自体は音が太いけど)。なので実際に使う際は、コンプやエキサイターなどエフェクトを大きめにかけました。
和楽器
曲中で聴かれる三味線と筝は、IMPACT SOUNDWORKSの「Koto Nation」というKONTAKT用音源を使いました。
サウンド素材集 「KOTO NATION」 | SONICWIRE
日本ではクリプトンさんのサイトでも取り扱ってるのですが、売れ筋商品としてよくランキングに上がってのを見かけます。
打ち込む際にはピッチベンドやADSRなども細くいじって、生っぽく聴こえるように頑張りました。
一時は本物の三味線を買おうかとも考えたのですが、この音源の出来が良かったので買わなくて済みましたね。(^^;)
あと、曲中で聴かれる笛の音ですが、これはサンリング音源ではなくシンセの音です。Logic Pro付属のES1で笛の音を作りました。
サンリング音源を使わなかった理由は、サンリングだと音程によって音にバラつきがあって、オケに混ぜると安定して音が聴こえなくなるからです。その点シンセだと音はリアルではないものの、どの音程でも同じ感じで音色が安定して出るので、こちらを使いました。
その他
他は主にLogic ProのEXS24やUltrabeatでサンプルを鳴らしてます。歌詞中に出てくるTR-909の音もこれでですね。
今回のような90年代のハイパーテクノ曲を作る場合、それっぽい音素材は当時のサンプリングCDに収録されてることが多いです。
現在入手困難な物も多いですが、サンプリング音でなければ最近のシンセで近い感じの音は作れるでしょう。
※ 大江戸ジュリアナイトは、初音ミク10周年記念コンピレーションアルバム『Re:Start』に収録されています。
Mitchie M のコメント:
和楽器の打ち込み楽しかったです!
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【著者:Mitchie M @_MitchieM】
コメント
オール打ち込みだったんですねぇ。
ギターやピアノなど、自分で演奏したり他の人に弾いてもらったりするPさんも多いですが、純粋に全部打ち込みでってものすごくたいへんだと思います。
以前リン曲の「メランコリック」などで有名なJunkyさんが生放送で曲作りされているのを視聴したことがあるのですが、スネアドラムの音で1時間以上悩んでらしたのを思い出しました。
たった一つの音にそこまで拘られるのが、本当にすごいなって感動します^^
全部打ち込みというのは自分の曲では結構珍しいです。
大体ギターが入ってますね。
音の一つで数時間悩むのは日常茶飯事ですw
ホホホホ~ウの効果音はサンプリングCDのものを使われているんですか?
そうです!