先日、埼玉県飯能市と越生町の境にある、関八州見晴台(かんはっしゅうみはらしだい)という、標高771mの高台にハイキングしてきました。
関八州見晴台は、その名の通り関東地方各地の眺めが素晴らしい場所として知られてます。ちなみに関八州とは江戸時代の関東八か国のことで、相模(さがみ)・武蔵・上野(こうずけ)・下野(しもつけ)・安房(あわ)・上総(かずさ)・下総(しもうさ)・常陸(ひたち)を指します。
このハイキングコース上での主な見所としては
- 関八州見晴台の270°展望
- 荘厳な高山不動尊
- 県下を誇る巨木の大イチョウ(子育てイチョウ)
の3つでしょうか。
実は、関八州見晴台の直下までは車道が走っていて、以前にこれらを自転車で見に来たことがあります。
今回は徒歩でのアプローチになりますが「何度来ても良いところだなぁ」と思いました!そのハイキング・レポートを書きたいと思います。
地図とコース
まず、今回の関八州見晴台ハイキングのルートと地図はこちら。
西吾野駅から歩き始めて同駅に戻ってくる「駅近登山」ですね。地図上のコースで一番北にあるポイントが関八州見晴台です。
コースの参考にした本は、山渓社の「埼玉県の山」。
この本はルートや所要時間が詳細に書いてあるので、登山計画を立てる手間が省け、重宝してます。今回はこの本に載ってるコースを忠実に歩きます。
「埼玉県の山」に掲載されている、関八州見晴台ハイキングのデータは以下のような感じです。
- 技術度:★☆☆☆
- 体力度:★☆☆☆
- 参考コースタイム:4時間15分
- コースの距離:10.5km
で、実際自分が歩いてみたところ、コースタイムは3時間26分、歩行距離は11.12kmでした。
距離は10km以上あるので、歩くことが目的で来るには丁度良い山だと思います。ではレポートに行ってみましょう!
関八州見晴台 ハイキング・レポート
ということで、スタート地点の西武秩父線「西吾野駅」に到着。天気は腫れ!
電車の運行間隔は、日中はだいたい30分に1本です。
需要のある情報かわかりませんが、駅にコインロッカーあり。
では歩き始めましょう!
関八州見晴台へハイキング開始
駅から川沿いにしばらく歩くと住宅地に入り、下の画像の橋を渡ると山の中に入って行きます。
この少し前に「パノラマコース」という別ルートもあります。最終的に合流するので、どちらを行っても良いでしょう。あと熊の目撃情報もあるので、鈴などを忘れずに。
で、山の中に入ってきました。
登山道は比較的広めで歩きやすいです。難所も特にありません。
しばらく登ると萩の平茶屋跡に到着。
そこからもう少し歩くとパノラマコースの合流地点の「赤坂」に出ます。
さらに歩いて行くと4差路に出るので、そこを右折すると高山不動尊に着きます。
高山不動尊
下の画像は高山不動尊の手前の道標です。
ここには「高山不動」と「高山不動尊」の2つが書かれてます。「高山不動」方面に行くと、不動尊まで長い石段を登ることになるので注意してください。
で「高山不動尊」方面に歩くと着きました!
デカいです!「こんな山の中によくこれだけ大きい寺院を建てたな!」という感じ。訪れるのは2度目ですが何度見ても圧倒されます!
外観からもわかりますが、屋根裏の天井が高いですよ。
あと護摩木が置いてあったので、願い事を書いて奉納。
参拝が済んだら、関八州見晴台へ。高山不動尊には下山時に一度戻ってきます。
境内のトイレの脇にハイキングコースが伸びているので、そこを行きましょう。
関八州見晴台
で、少し登ると奥武蔵グリーンラインという舗装路に出ます。
ここにある茶屋跡の向かいにハイキングコースの入口があるので、そこを登っていきます。
丸山というピークを越え、
もう一度奥武蔵グリーンラインと合流。そこに関八州見晴台 入口があるので、登って行きます。
すると関八州見晴台に到着!
標高771.1m。ここには高山不動尊奥の院もあります。
で、噂の270°展望はというと・・・
おお!関東平野の眺望が素晴らしいですね!!夜に来ると綺麗な夜景が見られるらしいですよ。でも先ほどの茶屋跡の落書きを見るとあまり夜に来たくない感じですが・・・。(^^;)
こちらは栃木県・茨城県方面。
西側は右に武甲山。奥は山梨県方面の山かと。
この眺望は素晴らしいですね!群馬県方面以外はほぼ見渡せます。関八州見晴台の雰囲気は360°VR写真でどうぞ。
ということで、展望を十分楽しませてもらったので下山開始。
大イチョウ(乳イチョウ)
帰りは一度、高山不動尊へ戻ります(奥武蔵グリーンラインの茶屋跡付近に、下りの車道あり)。
で、不動尊に着いたら建物正面の石段を降ります。が!これが急でしかも長いので怖い・・・。
さらに石段の表面が平らじゃないから不安定なのですよね・・・。鎖を持ちながらゆっくり降りましょう。
そして、その石段から埼玉県で最大の大イチョウが見えます。この大きさ!
下に人が立ってるので、大イチョウと比較してもらえたらその大きさがわかるかと。樹高約37メートル、目通り10メートル、推定樹齢は800年だとか。
で、木の下に行ってみました。
見上げると巨大な気根がたくさん垂れています。この形にちなんで「乳イチョウ(子育てイチョウ)」とも呼ばれてるそうです。これはパワースポットな感じ。
これで名所は見終わったので、下山コースへ向かいます。
下山コース
コースへは、まず集落の車道に出て左折。降りずに一度上に登ります。
少々歩くと右手にコース入口発見。ここを下ります。
で、分岐に到着。
自分は間違えましたが、道標の「八徳」ではなく「志田」方面に行ってください。このコースは細い静かな道なので、迷わないように注意。
このあたりから「あじさい館」と書かれてる道標が出てきます。
「あじさい館」は現在「休暇村奥武蔵」という名前です。ここを目指せば国道に出るので、その方向に歩いて行ってください。
あとコースの途中では近道の道標もあります。
今回は本に載ってるメインルートで行きましたが、特に何もなかったので、この近道を行った方が良いかと。
で、一軒家のある場所に出ました。こんな山の中に人が住んでるのか・・・。
ここから道が多少複雑になりますが、道標に従えば間違えることはないでしょう。
まず、しばらく下ると「わたど橋」があるので、そこを渡ります。
そして山道を抜けると舗装路に出るので、道標の「休暇村奥武蔵方面へ」
その先で民家の敷地内にコースがあるので、そこを行きます。
で、峠道を抜けてると「休暇村奥武蔵」が見えました。
下まで降りると休暇村奥武蔵の近くに出ます。休暇村奥武蔵には日帰り温泉もあるので、そこで休んで行くのも良いですよ。
降りたところに国道が走ってるので、そこを20分くらい歩いて西吾野駅へ。
駅に着いてハイキング終了!
感想とまとめ
関八州見晴台、高山不動尊、大イチョウは見応えあります!ただそこから下のハイキングコースは地味な登山道です。
山歩きが好きな人には良いかもしれませんが、上記3つを見るのが目的なら、車で上まで行った方が良いかもしれませんね。(^^;)
けどアクセスしやすい駅近ハイキングで、関八州見晴台の展望を楽しめるのは、このコースの魅力です!
Mitchie M の最後に一言:
次はこの先の旧正丸峠に行ってみたい。
▼ 飯能市周辺のこんな山にも登ってます。
【著者:Mitchie M @_MitchieM】
コメント
東京都のすぐ近くにこの様なところがあるのですねー。
素晴らしい景色ばかりです。
これは行ってみたいですー。
埼玉県の少し奥なので、都心からだと少し時間がかかります。(^^;)