PR
Logic Pro

Logic Pro新音源「Studio Horns」「Studio Strings」でのDynamics via CC活用方法

記事内に広告が含まれています。

Logic Pro 10.4で新たに追加となった音源「Studio Horns」と「Studio Strings」では、一つのノート上で音の強さを変えることのできる「Dynamics via CC」というパラメータが装備されています。

studio hornsStudio Strings

このパラメータ、デフォルトでは「OFF」になってますが、「ON」にすることで、コントロールチェンジ(以下 CC)を使って、音の強さを変えることが可能になります。

この機能、主にどんな場面で使用するかというと「フォルテピアノクレッシェンド」という奏法を打ち込む時でしょうか。この奏法は1つの音の中で強さが大きく変わるので、ダイナミクスをCCで操作した方がリアルな音が出せます。

一応音源には「Expressive ○○」という「フォルテピアノクレッシェンド」のサンプルも用意されているます。けど音の変化する時間が固定されているので、自分の好きな長さでこの奏法の音を出すにはDynamics via CCを使うのが適してます。

Dynamics via CCの使用方法

では、Dynamics via CCを使って「フォルテピアノクレッシェンド」を打ち込む方法を紹介します。

まずは音源の「Dynamics via CC」をオンにします。

Dynamics via CC

そして画面一番下の拡張パラメータを開いて、「Dynamics Controller」という項目で、操作するCCナンバーを選びます。個人的にCCの4番をよく利用するので、「4 – Foot Control」を選択。

スクリーンショット 2018 02 10 21 42 24

そしてその下の「Dynamics Controller Mode」という項目については、「Controller (Absolute)」を選択しました。これにより、音の強さは打ち込んだベロシティに関係なく、CCの値が適用されます。

ちなみに、「Dynamics Controller Mode」には「Velocity & Controller(Catch)」と「Velocity & Controller(Relative)」という、ベロシティとCCの値の両方によって音の強さをコントロールできるものもありますが、その詳細はAppleの公式サイトをご覧ください。

▶︎ Studio Horns の拡張パラメータ – Logic Pro X

で、実際に打ち込んでみたデータがこちらです。

Dynamics via CC

バリトン・サックスで作ってみました。ノートのアーティキュレーションは「Sustain」を選択してます

打ち込んでみた音の傾向としては、CCの値が0でもそこそこ音量があります。なのでCCの値を結構下げても大丈夫です。場合によってはボリュームと一緒に打ち込むと良いかも知れません。それ以外は良好な音の変化が得られました。

なお、「フォルテピアノクレッシェンド」の打ち込み方については別記事をご覧ください。

打ち込みでフォルテピアノクレッシェンドのロングトーンを綺麗に鳴らす方法
特にブラスの打ち込みでは必須とも言える奏法の「フォルテピアノクレッシェンド」。 擬音で表現すると「ファーァァアアン」ってやつです。 ブラスに限らずですが、ロングトーンをこの奏法を打ち込むと、だいぶ生っぽくなります。 そこで、自分がやってる「...

最後に

この機能は、オーケストラ音源「Vienna Instruments」でいう「ベロシティ・クロスフェード」という機能に相当します。それがLogic Proのブラスとストリングス音源で標準搭載されたのは大きいですね。今後フルートなどの木管楽器も出ることを期待したいです!

 
Mitchie M のコメント:

 

Logic Pro付属音源、今回のアップデートは結構充実してます!

 

▼ その他のLogic Pro関連の記事

Logic Pro新音源「Studio Horns」「Studio Strings」のアーティキュレーションの変更方法
Logic Pro 10.4で新たに追加となった音源「Studio Horns」と「Studio Strings」。 つい先ほどこの音源を使ってみたのですが、打ち込みでアーティキュレーション(奏法)を変える方法がわからなくて無駄に時間を消費...
Logic Proに新搭載されたVintage EQの音の傾向を調べてみた
先日のLogic Pro 10.4アップデートで新たに追加された3つのVintage EQ、「Vintage Console EQ」「Vintage Graphic EQ」「Vintage Tube EQ」。 これらを少々いじってみたところ...
Logic Pro X 10.4が登場!新追加プラグインが充実!!
先日、私が愛用してるDAWソフト「Logic Pro X 」バージョン10.4のアップデートのアナウンスがあったので、早速最新版に更新してみました。 今回のアップデートすごいです!特に新しく追加されたプラグインが充実してるので、簡単に紹介し...
Logic Pro付属「Rotor Cabinet」をボーカルにかけて60年代感を演出
Logic Proには、ロータリースピーカーで鳴らした音を得られるエフェクトプラグイン「Rotor Cabinet」が付属してます。 ロータリースピーカーはオルガンを鳴らすための装置として知られてますが、もちろん何に使っても構いません。「R...
Logic Proの「MIDIトランスフォーム」で人間っぽいタイミングのズレを加える
AppleのDAWソフトLogic Proには「MIDIトランスフォーム機能」という、MIDIデータを指定した条件によって変換できる機能があります。 正直、自分はこの機能をそれほど使い込んでないのですが(汗)、その中でも一番使用頻度が高いプ...
トラック制作とボーカルミックスのファイルを分けて作業するメリット
自分は楽曲制作のとき、トラックメイキングとボーカルミックスのファイルは分けて作ってます。 ロックバンド形態のようなトラックが少ない場合は分けませんが、普段はほぼこのやり方です。 今回はそのファイルを分けることによるメリットを紹介したいと思い...

【著者:Mitchie M @_MitchieM

コメント

  1. こういう機能でより生音に近づいていくのでしょうね。
    まぁすでに素人では違いがわからないレベルなんですが(^_^;)
    バリサク好きです(*^_^*)

タイトルとURLをコピーしました