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Logic Pro

Logic Pro付属コンプレッサーはどれを使えば良いか?一番使えるコンプはこれ!

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フォロワーさんからLogic Pro付属のコンプレッサーの記事のリクエストを頂いたので、それについて書きたいと思います。

Logic Pro付属のコンプレッサー(Compressor)は、サーキット回路をエミュレートした7つのタイプが用意されてます。名前を挙げると、

  1. Platinum Digital
  2. Studio VCA
  3. Studio FET
  4. Classic VCA
  5. Vintage VCA
  6. Vintage FET
  7. Vintage Opto

の7つです。

ただでさえエフェクト効果のわかりにくいコンプレッサーなのに、7種類もあると初心者の方はどれを使っていいのかわからないかと思います。

そこで独断で、一番使えるLogic Pro付属のコンプレッサーを選ばせて頂こうかと思います。(^^;)

Logic使用歴の非常に長いMitchie Mが選んだそのコンプとは・・・

 

ずばり「Studio VCA」です!

 

logic pro compressor studio vca

迷ったらまずこれを選んでおけば良いかと。ほぼどんな楽器にも有効に使えます。もちろんボーカルにもOK。

自分は「Studio VCA」を「Compressor」のデフォルトに設定してますね。

これが良い理由としては以下の3つが上げられます。

  1. コンプのかかり方が良く、音が前に出る
  2. アタック、リリースが早めで音に倍音が付く
  3. コンプしても低音が保たれる(個人的な感想)

1番目は、「Studio VCA」は自然な心地よいコンプのかかり方がする印象で、かつ音に勢いも出てきます。音量をバイパスした音に合わせ、両者を比較してみると良くわかるかと思います。

そして、メーターの振れ幅が他と比べて小さくとても扱いやすいので、コンプを使い慣れてない人はコンプし過ぎることなく扱えるでしょう。

2番目については、前回のコンプの記事でも少し触れてますが、アタック、リリースが早めの設定で音に倍音が付きます。

例えば以下のような設定で、1kHzのサイン波を入力。もちろん「DISTORTION」はオフです。

Studio VCA Logic Pro Compressor

で、コンプした音の周波数分布を見てみると

Studio VCA Logic Pro Compressor

3kHzの倍音が付加されてます。これにより「Studio VCA」はコンプすると音が太くなるのですね。

ちなみに「Platinum Digital」と「Classic VCA」は倍音がほとんど付かなくて、それ以外では倍音を付けることができます。けど「Studio VCA」の場合は他と比べ、コンプすると聴いた感じで低音感が減少することはない印象なので、個人的に音が良いなと思ってます。なのでベースにも向いてますね。

そういうことで、「Studio VCA」比較的扱いやすいコンプのかかり方と音なので、これが一番オススメです!

あと「Studio VCA」は「Knee」のパラメータがありませんが、初心者の方はいじる項目が減って扱いやすいのではないかと思います。

ただ、思いっきり音を潰すような音作りには向いていません。その場合はVintage系のサーキット回路のを選択した方が良いです。特にVintage系では「Vintage FET」が色付けが少なくオススメです。

vintage fet

 
各サーキット回路の音の傾向はこちらの記事にまとめてあるので、参考にしてもらえたら幸いです。

▼ 参考記事:

Logic Pro純正コンプの音の傾向を波形で比較検証してみた
Logic Pro純正コンプレッサーの、サーキット回路シミュレーションを変えると、音がどのように変わるのか波形を使って検証してみます。 この変化の傾向を知れば、ミックスでLogicコンプを使う時に、どのサーキットタイプを選べば良いかの参考に...

 
あと番外編として、ギターのサスティンを上げる場合などには、「Pedalboard」の「SQUAH COMPRESSOR」を使うのもアリです。

squashcompressor Logic Pro

 
以上ですが、機会があればそれぞれのコンプの倍音のつき方の記事でも書ければと思ってます。

ちなみに、この前「Compressor」の「DISTORTION」パラメータに関する記事を書きましたので、よかったらこちらもどうぞ。

Logic Pro付属コンプレッサーのDISTORTIONパラメータを詳しく解説
私もよく使っているLogic Pro付属のコンプレッサー(Compressor)。 このコンプについている「DISTORTION」パラメータについて解説したいと思います。 感覚で使ってる人も多いかもしれませんが、説明書には細かいことは書いて...

【著者:Mitchie M @_MitchieM

Mitchie M の最後に一言:

 

コンプはとにかくいじって、音の変化に慣れることが大事

 

▼ 他にもCompressorのこんな記事を書いてます。

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前回はLogic Proの純正コンプレッサーの、サーキット回路シミュレーション別でのコンプのかかり方について書きました。 ▼ 前回の記事: そこで今回は前回の内容を踏まえて、「どんな楽器にどのサーキットタイプを使えば良いのか」を解説したいと...
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【著者:Mitchie M @_MitchieM

コメント

  1. @大佐 より:

     すみません。
    拝見しましたが、私は勉強不足です…。

  2. hartfield より:

    初めてコメントさせていただきます。ボカロでJpopのカバーをやっています。自分はcubaseを使っているのですが、コンプ7種類!しかも名前を見ただけで役割がわかるって、うらやましいです。FETコンプほし~い。

  3. columbia より:

    始めまして!
    Logicのコンプもよく使っています。VCAコンプはアタックが速く、Platinum Digitalはアタックが遅めと書いてあるのですが、アタックのツマミ目盛を見ると両方の機種ともに0-200となっています。同じ目盛で早い遅いがあるってちょっとイメージとして理解しがたいんですが。目盛が違うようにふってあれば見て分かるんですけど。

  4. columbia より:

    コンプはアタックとリリースが全てだ!みたいなことをことあるごとに見ますけど、コンプそのもののアタック・リリースに関する数値の扱いって結構ぞんざいですよね。1-7とか、アタックタイムの単位も数値も分からないような表記のものも多いですし。ましてやlogic,VCA,Platinumのように同じ表記でアタックが遅い・速いってなると何が何やら。。。

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